名探偵ニコリの事件簿2019 ブラッディウルフ ~博物館の怪しい影~ 第3話

名探偵ニコリの事件簿2019

ブラッディウルフ
~博物館の怪しい影~


第3話 事件編 その2

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PM 9:50 事件編 第1幕終演

凄惨な事件が発生したところで事件編が終わり、会場全体が明るくなると再び岩本さんが登場。
この後の予定について説明が行われる。

が!この内容がこれまでにないものだった。


岩本「今回の事件編は2幕構成になっております!
     第2幕は午後10時開演です!」

思わぬ展開に沸き立つ探偵たち。
令和初のミステリーナイトということでこれまでにない様々な仕掛けが用意されているようだ。
そしてここで事件編その1で発生した事件の概要をまとめたシートが配布された。

ミステリーナイトでは「捜査ツール」と言って、発生した事件の概要や被害者の殺害状況、死因、凶器や
容疑者(主に登場人物)の証言やアリバイに関する情報などがまとめられた紙の資料が配布される。
事件の詳細が細かい字でびっしりと書かれているので、初めて資料を目にした人は面くらうかもしれない。
しかし、ここに書いてある情報は事件の捜査に必要なもの。時間を見つけて、というより時間を作って必ず目を通そう。

第2幕開演までの間に資料を読み込み、発生した事件について内容を整理する僕。
しかし、この段階で得られる情報は、あくまで事件の内容を整理したものであるため、
犯人は誰か、どのようなトリックが使われたのか、といったことはまだわからない。
このような状態で犯人が推理できるのだろうか、と焦る方もいることだろう。

しかし心配は無用。事件編終了直後ではまだ手がかりが出そろっていない、というよりほぼ提示されていないに等しいため、推理できる人はほとんどいないだろう。
手がかりはこれから行う捜査の中で必ず提示されるため、まだ何も分かっていなくてもあわてる必要はない。
まずは事件の内容を整理することを心がけよう。

そして時刻は午後10時を迎えた。



PM 10:00 事件編 第2幕開演

再び会場の明かりが消え、事件編第2幕が始まった。

残された人々は発生した事件について各自の意見を述べ合うこととなった。
その中で彼らは「動機」の面で誰が犯人かを推理していく。

「被害者が死んで得をするのは…?」
「それを言ったらお前だって…!」

誰にでも被害者を殺害するだけのもっともな動機はある。

ここで動機に関して、イベントプロデューサーさんの受け売りではあるが、一つ大切なことを述べておこう。

動機というものはその人の心の問題であり、被害者に対して長年強い恨みを抱いていても犯行に及ばない、
あるいは、その恨みをうまく隠して犯行に及ぶこともある。
そのため、動機の有無、その大小は、その人物が犯人であることの決定的証拠とはならないのである。
実際ミステリーナイトで自分の推理を記述する際に、動機についての配点は通常低いもの(たいてい1点しか獲得できない)となっている。
本格ミステリではワイダニット(Why done it? なぜ犯行に及んだか)よりもハウダニット(How done it? どのように犯行を行なったか)を考えることが求められる。
そのため、基本的には動機よりもトリック重視で推理してほしい。



話を元に戻そう!!!!


…今回はやたらと脱線するなあ(^^;


動機の面でお互いを糾弾していく登場人物たち。そして、ある人物のある糾弾をきっかけに一族に隠されたとんでもない秘密が次々と明らかになった!!


「おいおいいったい何がどうなってんだ!?」

そう思いながら劇を観る僕。



だが最後には、これを上回る衝撃が待っていた!!



どんでん返しに次ぐどんでん返しの末、事件編第2幕終了。

これにて事件編は完全に終了である。


PM 10:20 事件編 第2幕終演

再び岩本さんが登場し、これから始まる事件の捜査についてのアナウンスがなされた。
この後は午後10時40分より「質疑応答」コーナーとなり、その後「ヒントルーム周遊」「ヒントクイズ調査」「ヒントビデオ鑑賞」となる。
これらについては次の捜査編で詳しく述べよう。
そして事件編第2幕で新たに判明した情報を整理した捜査資料が配布されたのでそれをにらめっこ。



例年にない規模で奇怪さと複雑さを増してゆく事件。
果たして事件の真相は…?




第4話 捜査編に続く。