出会い

今日からしばらくパズルについて書いてみようと思う。
記念すべき(?)第1回目はパズルとの出会いである。

小学校5年生のときだった。
実家の近くのスーパーに買い物に行ったとき、
週刊誌などの雑誌を並べている棚の中に
独特の形状と表紙を持つ雑誌があった。
それこそ、パズル通信ニコリだった。
号数は45号、まだ隔月刊のころである。
手にとってページをめくってみると、カックロ
スリザーリンク数独などというバラエティ豊かなパズルが
ぎっしり詰まっていた。
それまで頭を使う娯楽というものを知らなかった僕は
あっという間にパズルの世界に誘われた。
親にそれを買ってもらい、夢中になってパズルを解いた。
僕にとってパズルとの出会いはニコリとの出会いだった。

実家が小さい町であるため、ニコリはなかなか手に入らなかった。
記念すべきニコリ50号も買えなかった。
それからしばらくたって、隣の町に出かけたときに、
大きな書店に立ち寄ったときに、ニコリと再会した。
55号である。それ以降はその町に出かけ、
ニコリを買ってもらうようになった。
このときの僕は純粋な解き手であり、パズルを作ってみよう
などとはまったく思ったことがなかった。(次回に続く)