ミステリーナイト2014 白い靴の訪問者 第1話

名探偵ニコリの事件簿2014

白い靴の訪問者

第1話 準備編


 
8月16日 3:00PM メトロポリタン到着

お盆休みも終わりに近づき、帰省ラッシュがピークを迎えつつある東京。
そんな中、僕はこの夏もまた、池袋のホテルメトロポリタンに足を運んだ。

もちろん、ミステリーナイトに参加するためである。

ミステリーナイト―それは今から25年以上前の閑散期のホテルで始まったイベントであり、自分の目の前で発生した不可思議な殺人事件の謎を自らの手で解決に導く観客参加型の謎解きイベントである。

ホテルで殺人事件が起こる、ホテルにいるはずなのにくつろいだり眠ったりすることがない、など、はたから見れば奇異に映るだろうが、実際に参加してみるといつの間にか夢中になって謎を解いているのだ。
このブログではイベントの流れをできるだけ詳細に書き、参加していない方にもどのようなイベントかがわかるように書いていこうと思う。

非常に長文にはなるが
「イベントには興味があってもどんなイベントなのかわからないから参加しづらい」
そんな方に参加を決める後押しにこのブログがなれば幸いである。

なお、注意事項として、
謎解きイベントの性質上、事件の犯人やトリックといった核心を突く情報は当然のこと、詳細なストーリー展開については、今後イベントに参加される方のためのネタバレ防止措置として記載を省略させていただく。
そのため、参加していない方には何のことかさっぱりわからないことが多々あるだろうがその点はご容赦いただきたい。

長くなったがイベント参加報告に戻ろう。


まずホテルに着いたら「チェックイン」をしよう。

ただし、ミステリーナイト参加者のチェックインは、通常の宿泊時のチェックインとは少し勝手が異なる。
ミステリーナイトではフロントではなく、別の場所に設けられたカウンターにてチェックインをすることになる。
カウンターの場所は毎回変わるがホテル内に案内板が設けられているのでそれを参考にカウンターへ向かおう。

カウンターに到着するとすでに数十名の探偵たちが列に待機し、順番にチェックインを行っていた。
チェックイン待ちの列に並ぶとメトロポリタンスタッフから配布物を受け取ることになる。
この配布物は、事件の捜査をする際に重要となるアイテムである探偵手帳、イベントの流れを示したプリント、そして記念品であるピンバッジなどがある。
特に探偵手帳には、登場人物のプロフィールやイベントの流れおよびイベント中に留意すべきポイント等が事細かに記されている。
事件の捜査において非常に重要となるので必ず目を通しておくように。

配布物に目を通しながら待っているとようやくチェックインの番がやってきた。スタッフに名前を告げ、部屋のカードキーを受け取り、自分の部屋へ向かった。
いよいよミステリーナイトの開幕である!

3:30PM 家宅捜索

チェックインを済ませ、部屋に入ったからと言って安心はできない。
実はこのイベントはチェックインした瞬間から事件はすでに始まっているのだ。

最初にするのがこの「家宅捜索」である。

客室にはどこかに「ウォーミングアップクイズ」というものがある。このクイズを解くと事件の捜査を進めるための有利な手がかりが現れるので、必ず解かなければならない。
また、このクイズはすぐ目に付く場所にはなく、部屋のどこかに隠されている。家具の裏とかベッドの下など、重いものを動かして探す必要はないが、リピーターであってもなかなか見つけることは難しい。
怪しい箇所を隅から隅までくまなく探してクイズを見つけ、無事見つけたら必ず解いておこう。

昨年はこの家宅捜索に1時間もかかってしまった僕。今年はどうなるだろうかと思ったが5分ほどで無事クイズを発見。ああよかった(^^

クイズもパパっと解き終わり、ほっと一息…



とはいかないのがミステリーナイトである。



3:40PM 館内捜索

家宅捜索を終えた探偵が次にすべきなのがこの「館内捜索」である。

ホテル内にはすでに「ヒントパネル」なるものがいくつか配置されている。このパネルには、登場人物のプロフィール、現場となる場所の様子など、その時々で内容やパネル枚数は異なるが事件に関する情報が書かれている。

このパネルにも事件を解く手がかりとなるので必ず確認しておくように。

10分ほど館内を周ってすべてのパネルを確認。その後はいったん部屋に戻り、これまで得た情報を整理する。

情報が多すぎて何を整理すればいいかわからない!という方は
まずは登場人物の名前を覚えることから始めよう。

ミステリーナイトは、誰が、どこで、どんな行動をとったか、どんな発言をしたか、などを確認することが非常に重要となる。
その際、人物名がわかっていないと犯人を特定することが極めて困難になる。
そのため、登場人物の名前だけは少なくとも覚えておこう。

さてホテルにチェックインしたにもかかわらず、いろいろと動き回ることが多く、この時点でおなかがすいてしまう方もいるだろう。
そこで「ディナー」を頼むのはいかがだろうか。


5:00PM ディナータイム

ミステリーナイトには、別料金になってしまうが、和・洋・中のコースディナーを注文することができる。
いずれもシェフが腕によりをかけた絶品料理を味わうことができる。
時間帯は午後5時からの回と午後7時からの回の2部制。
推理の前の腹ごしらえはいかがだろうか。

今回僕が頼んだのは洋食のコース料理。
ディナーだがいずれのコースもメニュー名が事件にちなんだものになっている。
今回のメニューは以下の通り。


ミステリーナイト2014 前菜盛り合わせ
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水曜日 赤い夕陽のポモドーロと真っ白なモッツァレッラチーズのスパゲッティ
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牛サーロインのグリル 鍵を握るのはMG(ミドルグレイン)
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鍵を握るふたつのフルーツと水曜日の白いロールケーキ
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その他、ホテル自家製パン、コーヒー付き

今回のメニュー名もなかなかしゃれている。

これらの料理を味わっていたところ、ある奇妙な出来事が起きた。


何が起きたかはネタバレ防止のため書けないが、実はこのディナー中、事件の謎を解くヒントが提示されるのだ。
ヒントが多ければ多いほど事件の捜査は有利に進められる。このことからもディナーを申し込んでおくことをお勧めする。



こうしてディナーを堪能し、ヒントも貰った僕。
この後はいよいよ事件編の開幕となる。
いったん部屋に戻り、開演の時まで再度情報を整理する。

そして開演時間間近。僕は必要な荷物を持って会場へ向かった。


8:30PM 探偵登録&開場

イベント会場が開場し、探偵たちが次々と入っていく。
その際「探偵登録」を行う必要がある。これはいわゆる参加登録というものであり、自分の名前と部屋番号を書いてスタッフに提出することになるがその際、事件を解くためのヒントがひとつもらえるのだ。

このヒントだが、今年初参加の新人探偵と何度か参加したことのあるリピーター探偵にはそれぞれ別のヒントが配布される。
各人どちらかひとつしかヒントがもらえないが、情報交換というものは可能である。
事件を解くにはヒントは多いほうがいいので、思い切って声をかけてみるのはいかがだろうか。

ちなみに新人探偵とリピーター探偵では受付場所が異なっているので、誰が新人で誰がリピーターかの区別はつきやすくなっている。
ヒントをもらった直後に声をかけてみるのがいいだろう。
 
僕もヒントをもらうべく、新人探偵の受付場所に行ってに声をかけ、新人探偵用のヒントをもらう。ヒントの共有を申し出るとその探偵たちは驚きながらも快くヒントを見せてくれた。新人探偵たちの協力は本当にありがたいものである。

このヒント、そしてディナーヒントもそうだが、もらった時点では何を意味するかは不明である。だが、このヒントは謎を解く大きな手がかりとなるのでヒントをしっかり覚えた上で観劇しよう。
 
探偵登録後、事件会場となるホールに入場。座席の位置はイベントに予約申し込みをした時点で決まるようだ。それも、早めに予約したほうがいい席になりやすい。
イベントの申し込みはお早めに(^^
 
今回の僕の座席はなんと最前列!それもほぼ中央の座席!これはいい位置だ!
この位置からだと舞台を両端まで見られそうだし、何より登場人物の動きもよく見える。推理を有利に進められそうである。

そしてステージにぎりぎりまで近づいてみて今回のセットを確認。
詳しくは言えないがおなじみの出演者が大変なことになっていて笑えたwwww

果たしてこのステージの上で、これから何が起こるのか…



第2話 事件編に続く。