ミステリーナイト2010  崩れゆく摩天楼~ゆえにその名をバベルと呼ぶ~ その1

名探偵ニコリの事件簿2010
崩れゆく摩天楼~ゆえにその名をバベルと呼ぶ~
第1話 事件編

 
 
※この参加報告はネタバレ防止のため、今回の事件のストーリーはもちろん、犯人は誰か、そのトリックは、という詳細情報については描写を控えさせていただきます。ご了承ください。

8月14日(土) 3:00PM ホテルメトロポリタン池袋
 
連日暑い日が続いていたがこの日の東京・横浜は曇り空。気温も30度を少し上回る程度である。
本来ならこれを暑いと感じるところだが、連日35度前後ある日が続いていたので、いつもより涼しいなとさえ感じた。
そう思いながら池袋駅に降り立ち、そこから歩くこと数分。謎解きの舞台となる会場、ホテルメトロポリタン池袋に到着した。
駅からホテルへは数分歩くだけなのだが、ほんの少し歩くだけですぐ全身汗だくになってしまう。いくら気温がいつもより数度低いからと言っても暑いものは暑い。この時点で体力がかなり削られてしまったような気がするが、冷房の効いたホテルで涼んでれば回復するだろう、そう思いながらまずはフロントロビーに向かう。

例年チェックイン開始は3時からだが、今年は1時間遅く4時からの開始となっていた。待ち時間が結構あるがその間、プリントアウトしてきた事前情報に目を通し、今回の登場人物について整理しておく。
 
そしてネット予約者限定で配信されたメールマガジンに掲載されていたクイズについて考える。
今回ネットでイベント参加を予約した場合、ミステリーナイト関連情報を記載したメールマガジンが送られてきていた。何回か送られてきたのだが、最後のメールマガジンにはちょっとした暗号クイズがついていた。すぐ解けるだろうと思って考えていたのだが・・・

これが全く分からない・・・
 
この手の暗号はパターンがあり、僕の知っているパターンで簡単に解読できると思っていたのだが、そのどのパターンにも当てはまらないタイプの問題だった。
イベントが始まる前に何とか解きたいと思ってずっと考えていたが全く答えが思いつかず、そのままイベント当日を迎えてしまった。
そしてチェックインの待ち時間でも答えを考えていたがやっぱり分からない。いったいどんな暗号なんだこれは・・・
同時にこんな調子で謎を解いて入賞なんてできるのだろうか、と先が思いやられた・・・orz
 
こんな調子でチェックインを待っているとホテルのスタッフから間もなくチェックイン開始であることの連絡を受ける。このとき3時45分ごろ。
予定より少し早めにチェックインするそうだ。その指示に従い、チェックインの列に並んだ。

3:50PM チェックイン
 
予定時間より少し早めにチェックイン開始。チェックイン開始連絡を受けた時にすぐさま列に並んだことが功を奏し、早めにチェックインすることができた。
イベント用に特別に設置されたデスクにて名前を伝えたのち、まずはホテルのカードキーと朝食券を受け取る。
続いてとなりにあるデスクで捜査に必要な探偵手帳を受け取る。
必要なアイテムをすべて受け取ったことを確認するとエレベーターに乗り、自分の部屋へ向かった。
 
3:55PM 家宅捜索開始
 
ホテルとは旅の疲れをいやすための場所でもあるが、ミステリーナイトではそうはいかない。
部屋に到着した時からすでに事件は始まっているため、休んでいる暇などないのだ。
イベント参加レポートで何度も書いてきたが、部屋の中にすでにヒントが隠されており、それを探すことがこのイベントの第一ステップとなるのだ。
これを「家宅捜索」という。
今回はどこにあるのだろうか、そう思いながらあやしい箇所を探そうとするが、部屋に入った時からすでにあやしい個所には目星がついていた。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、今回のホテルの部屋はいつもと一か所違うところがあった。それを調べてみたら・・・
 
 

ヒント発見!
 

今回のヒントには、探偵たちを激励するメッセージもあった。今後イベントに参加する探偵たちもこのメッセージをうけて推理に挑んでほしい。

さて家宅捜索は終了したが、続いてはホテル内を捜索しなければならない。ホテルの中には何箇所かにヒントパネルというものが用意されている。今回の事件に関する重要な情報が載っているため、必ず探し出しておくように。

4:10PM ホテル内捜索
 
先ほども書いたが、このホテルにはミステリーナイトのイベント用に事件のヒントあるいは事件の背景について記したパネルがいくつか展示されている。いずれも事件の重要な手掛かりが書かれているので、ヒントの内容をメモするなり、あるいはデジタルカメラなどで撮影するのが良いだろう。パネルの内容を把握して劇を見るのと、把握せずに劇を見るのとでは、内容の理解に大きく差がでてしまい、その結果十分な推理ができなくなる可能性がある。パネルの内容は必ず確認しておくように。
 
ホテル内を探し回り、20分ほどですべてのパネルを探し終えた。

これで事件編上演前までにすべきことは終了である。ただし、このイベントにはディナーがついており、申し込んだ探偵はディナーを食べることができるが、実はその時にもヒントが出される。これも有利に推理を行うために必要なので、ディナーを申し込んだ探偵は忘れずに入手すること。ディナーを申し込んでない探偵は、事件編上演前にディナーを食べたかどうか、他の参加者に聞いてみるとよいだろう。
 
4:30PM しばしの休息
 
僕のディナータイムは午後5時30分から。それまではフリータイムである。このとき個人的にやっておくといいことを述べておく。

夜通しで事件の謎を推理していると頭をフル回転させるため、ものすごい空腹感に襲われることがある。そんな時に備えて、チョコレートなど頭に糖分を送り込むおやつなどを少し買っておくといいであろう。そういうわけで僕は近くのコンビニに夜のおやつを買いに出かけた。

戻ってくると探偵手帳に目を通してみた。
今回の探偵手帳にはいろいろなミステリー関連イベントが掲載されていて、どれも非常に楽しそうなイベントだった。その中で3点紹介しておこう。
 

1.「Rの刻印」の続編が9月発売予定!

Rの刻印とは、2008年9月に発売された読者参加型犯人当てミステリー小説である。
小説は事件が起きたところで終わり、事件の犯人およびトリックについては一切説明がなされないまま物語が終わる。読者はそれを読み、誰が犯人か、どういうトリックを用いたのか、などを推理して回答を応募する。そして正解者の中から最優秀探偵が選出され、物語の舞台となったエジプトへのツアーという豪華賞品がプレゼントされる、というものである。

この企画の第2弾が9月15日(水)に発売予定である。タイトルは「Sの紋章」。今回はイギリスの湖水地方が舞台となるそうだ。最優秀探偵にはイギリスツアーの招待券が贈られるという。
皆さん、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

ちなみにRの刻印は、僕も挑戦してみたのだが・・・
 
 
 
 

最優秀探偵はおろか、優秀探偵にもなれなかった・・・orz
 
 
 

第2弾ではその雪辱を晴らすぞ!
 

2.「Mystery The 3rd」次回公演決定!

Mystery The 3rdとは、ミステリーナイトとは異なり、日帰りで実施する謎解きイベントである。昨年最初の公演が行われたが、その第2回公演がこの秋から冬にかけて、東京近郊・関西地区で開催予定である。
タイトルは「Closed Room Game ~密室推理ゲーム~」
密室で起こる殺人事件の謎を解け、というものらしいが、いったいどんなイベントなんだろうか。
公演詳細は今のところ続報待ちという状態だが、ぜひ参加してみたい。
チケットが売り切れる前に申し込めるといいなぁ・・・

3.リアル脱出ゲームとのコラボ「二重密室から脱出せよ」開催決定!
 
皆さんは脱出ゲームというのをご存じだろうか。これは密室から脱出することを目的としたコンピュータゲームであり、インターネットで検索すると数多くの脱出ゲームに関する情報がヒットする。
密室の中には様々なアイテムが置かれていたり暗号が用意されており、アイテムとアイテムを組み合わせる、あるいは暗号を解くことで別のアイテムを入手することができたる。これを繰り返し、最終的に密室から脱出することがこのゲームの目的である。

このコンピュータゲームを実際に再現しプレイするというのが、「リアル脱出ゲーム」である。
 
僕はこのリアル脱出ゲームに何度か参加したことがあるのだが、このゲームでは見ず知らずの人たちと協力し合ってアイテムを探し、暗号を解き、そして脱出することになる。
その時初めて出会った人と意思疎通をとることは難しいと思われるが、いざゲームを始めるとみんな自然と各々が何をすべきかきちんと役割を分担し、脱出に向けて行動を取り始める。プレイヤーはいつしか一体となって脱出を目指す。そして脱出に成功した時の快感は他の何物にも代えがたいものがある。

このイベントとミステリーナイトが合体するのだから、いったいどんな面白いイベントになるのだろうか。今から非常に楽しみである。
 
開催日は8月28,29,30日だが、残念ながら28,29日はすでに全公演完売となっている。30日分はまだ空きがあると思われる。その日は月曜日だが夏の最後の思い出にぜひ参加してみてはいかがだろうか。
ちなみに僕は28日の回に参加予定。無事に脱出できるか、謎を解けるか、非常に楽しみである。
 
話がそれてしまったが、ここからは引き続きミステリーナイトについて書いていこう。
 
 
・・・と思ったら記事があまりに長くなりすぎてしまったため、ひとつの記事の文字数制限に引っ掛かってしまった・・・orz
 
 
仕方がない。今回はいったんここで区切ることにする。
 
 
というわけで参加報告は事件編その2へ続く。