名探偵ニコリの事件簿2014冬 仮面同窓会2014 第1話

名探偵ニコリの事件簿2014冬

仮面同窓会2014

~夜ふかし探偵セミナーへようこそ~

第1話 事件編
 


※この記事は今年1月に開催されたミステリーナイトWinter2014の参加報告です。
 謎解きイベントの特性上、ネタバレ厳禁であるため、イベントの詳しい内容については記載をしておりません。
 予めご了承ください。


1月2日 PM3:30 メトロポリタン池袋到着

新年を迎え、各地が祝賀ムードに包まれている中、僕は再び池袋にあるホテルメトロポリタンへやってきた。
これまで多くの事件が発生し、そのたびに探偵たちを悩ませてきたミステリーナイト。
今回このメトロポリタンでは「夜ふかし探偵セミナー」という変わったイベントが行われることになっている。
これは、かつて発生したある未解決事件についての捜査及び探偵たちの技術向上そして探偵同士の交流を目的としたセミナーである。

予定では200人を越える探偵たちが集合することになる。
新年になったばかりであるが探偵たちに休みはない。
未解決になったままの事件の真相を解明するため、僕はメトロポリタンに入っていった。

イベント用の受付カウンターはオープンしており、またそれほど探偵たちがいなかったこともあり
割合すんなりと受付を済ませることができた。

スタッフからイベントの注意事項について説明を受けた後、イベントスケジュール、探偵手帳などおなじみのアイテム、そして今回の記念品であるピンバッジを受け取る。
最後にルームキーを受け取り自分の部屋へ。

通常ならば部屋の中にヒントクイズというものが隠されているが、今回は部屋の中にヒントは隠されてはいない。そのため、家宅捜索は必要ないが、代わりに館内に事件についての情報を記した事前情報パネルが3枚用意されている。
それらを確認し、これまでに判明している事件の情報を頭に入れる。
さらに探偵手帳にあった関係者についての重要情報もしっかりと頭に叩き込む。

さてここで今回のセミナーについて概要を少し説明しよう。

昨年冬にコック・ザ・リッパーと呼ばれる殺人鬼によって多くの殺人が行われた事件があった。

その場に居合わせた美貌(?)のドラァグクイーンケイ・カタヤマ

彼はあるパーティースペシャルゲストとして呼ばれていたが、実は彼は潜入捜査専門の名探偵という裏の顔を持っていた。

ケイの活躍により事件は無事解決。その後彼は一躍時の人となった。

彼が所属する「テリー探偵事務所」には連日捜査依頼が殺到し、所属する探偵たちの活躍により、難解と思われていた事件は次々解決されてきた。

そんな忙しい折をぬってテリー探偵事務所では、探偵たちの技術向上及び探偵同士の交流を目的とした夜ふかし探偵セミナーを開催する運びとなった。
ケイをはじめ、何人かの探偵たちが講師として登壇し、かつて起きたある未解決事件について捜査を行うのである。

今回取り上げる事件は、1997年のとある中学校での同窓会後に起きたある事件

取り壊しが決まっていた校舎内で肝試しをしていた7人の男女。その1人が不審な死を遂げ、さらに
自分が殺害した、と遺書を残して自殺した人物もいた。
事件発生前にいたるところで仮面をかぶった人物が目撃されたことから事件はいつしか「仮面同窓会」と呼ばれるようになった。
その後の捜査にもかかわらず確たる証拠は出ず、2012年に時効が成立、迷宮入りしてしまった・・・

この事件について再検証を行い、真相に迫るというものである。



この仮面同窓会事件についてパネルがすでに展示されていたのでチェックイン後に確かめた。
果たして事件の真相は・・・



PM6:00 セミナー第1弾スタート!

今回のセミナーは3箇所に分かれて行われる第1弾と全員が集合して行う第2弾からなる。
第1弾ではそれぞれの会場に異なる講師がいてセミナーを行うことになっている。
真っ先に入場し、スタッフから資料を受け取り。会場の最前列に陣取り、待機。
僕の会場では誰が来るのだろう、そのときを待っていたとき
後方入り口からひときわ甲高い声がした。

振り向くと飛び込んできたのは・・・











ド派手な化粧にド派手な衣装を着た男なのか女なの

かよくわからない人物wwww



彼こそが名探偵ケイ・カタヤマである!


昨年はケイとともに見事に事件を解決した僕。今回は彼の助手を気取って参加することにしていたが
まさかこんなところでケイに出会うとはwww

それに続き一人の女性が入ってきた。
ミステリーナイトでおなじみの山口奈緒子さんである。
しかし彼女の格好もすごかった!


なんと、セーラー服姿!そして手にはヨーヨーが!

任侠っぽいせりふを発する山口さん。彼女が今回演じているのは探偵事務所の新人探偵「麻宮コサキ」である。


どう見てもスケバン刑事麻宮サキのもじりであるwwww

その彼女にケイも

「ここはキャバクラじゃないわよ」

「探偵事務所なのに刑事!?」


といろいろツッコミを入れ、会場の笑いを誘っていた。


ともあれ、この二人によるセミナーが始まった。

セミナーでは探偵の捜査術についての講義に始まり、今回捜査する未解決事件に関する情報、そして最後にテリー探偵事務所で最近ちょっとした事件がおきていることが告げられ、その場はお開きとなった。

この後メイン会場に移り、セミナー第二弾が始まるのだが、その前にケイから注意事項があった。


「この後のセミナーで私が登場する際は


願いします」


やっぱりそう来たか!僕はそう思った。


実は昨年もケイが登場するシーンでは一部の参加者がスタンディングオベーションで彼を迎えたのだ。
察するに今回と同様のお願いが行われていたのだろうが、僕はそんな依頼をしていたことを知らなかったので、一部の人たちが立ち上がり拍手をしたのには驚いた。
今年は仕掛ける側に回るのか、これは楽しみだな(^^
なんて事を思いながらメイン会場へ向かった。


PM6:30 メイン会場入室

夏のイベントではメイン会場に椅子が映画館の座席のように並べられているが、冬では丸テーブルが用意され、まずはそこでディナーを食べることになっている。
一応テーブルごとにチーム名が割り当てられているが、それは捜査をする順番のためであり、あくまで個人戦である。しかし先ほどのように3箇所に分かれてイベントが始まるため、会場ごとに得られる情報が異なっている。
同じテーブルに着いた人でさえ、違う情報を持っているのだ。
だが情報は多ければ多いほど捜査に役立つ。
よろしくお願いしますという挨拶に始まり、コミュニケーションを図りながら情報を入手し、事件についていろいろなことを推理する。

座席を確認すると僕のテーブルは今年も最前列!数歩歩けばステージに到達する席である。
申込順によって座席が決まっていると思われるが、冬は毎年最前列なのでいい席で劇を鑑賞し、そして推理にあたることができる。

だが、毎年のことだが




このステージが近くて遠い。



犯人は当たっていても細かいところで点が取れず、入賞ならず、ということが幾度となくあった。
昨年は運良く入賞できたが今年はどうだろうか、そう思いながらイベント開始を待つ。

しばらくするとホテルメトロポリタンスタッフ疋田さんが登場。
冬はこの方の司会で行われる。疋田さん、今年もよろしくお願いします。


挨拶の後、いよいよ夜ふかし探偵セミナーのスタートである。

派手な音楽が流れ、ステージに現れたのは・・・






「ハイ皆さんこんばんは!!」





今回のイベントの代表、ケイ・カタヤマ探偵!
彼を一目見た瞬間会場からは爆笑が起こる。そして同時に席を立ち、拍手を送る僕。
何人かの探偵たちもケイの指示通りに立ち上がり拍手をする。
先ほどのセミナーでケイのチームにいなかった探偵たちは何事かと驚いている。

してやったりである(^^


「いやあ皆さんの自発的なこの拍手!すばらしいですわ!」
わざとらしく喜ぶケイ。爆笑する観客。



「新年早々お忙しい中、こんなたくさんの探偵の皆様に集まっていただけるなんて・・・







みんなホントひま!!!!




ケイの毒舌にさらに爆笑する観客。
つかみはOK。さすがミルクホールを率いているだけのことはある(^^


ケイの挨拶もそこそこにいよいよ探偵セミナー第2弾の開始である。
テリー探偵事務所に所属する探偵たちが次々登壇し、自己紹介をしていく。

実はケイは普段単独で捜査にあたっている為、彼らに会うのは今回が初めてだという。
どんな探偵たちがいるのか楽しみね、そう思いながら探偵たちを迎え入れる。

まず最初に現れたのは・・・



青いつなぎを着た白髪混じりの男。やや恐ろしい音楽が独特の雰囲気をかもし出す。

するとそこへスーツを着た一人の女が登場。
FBI!と連呼しながらFBIの手帳を見せる。

男「ハロー、クラァリィス」

女「博士!!」


そして始まる「羊たちの沈黙ごっこwwww


彼らこそ、プロファイルによって事件の犯人像に迫る半庭礼九太(はんにわ・れくた)博士
助手である元FBI訓練生の倉栗栖(くら・りす)である。

なんなんだこの二人はwwww

続いて現れたのは・・・




何かをぶつぶつつぶやきながらステージに迫ってくる一人の男。
全身を黒いスーツに包み込み、オールバックが特徴的な貫禄たっぷりの男である。

彼こそ探偵事務所有数の武闘派探偵、黒岩流香(くろいわ・るか)である。

ケイ「あんたはいったい誰を気取ってるの」
黒岩「映画、ゴッドファーザーで一番最初に死ぬ役をやってみた」
ケイ「余計わかんないわよ!」
というやり取りに会場がわく。


いろいろとアクの強すぎる探偵たちに、この事務所大丈夫なのかしらと不安を抱くケイ。


続いての登場は・・・


スーツにサングラス、手には拳銃とコーヒー、そして何かとかっこつけたがる男。

「俺の名は小下勇次郎恭兵(こした・ゆうじろう・きょうへい)!」
危ない刑事で柴田恭兵さんが演じた大下勇次刑事の大ファンである新人探偵である。


また一人奇抜な探偵が登場したことにさらに不安になるケイ。次の探偵はと手元のファイルを見ると…


「お!次の人は大丈夫そうよ!ほら、金田一ですって!!」


会場の後方からスポットライトに照らされながらステージに迫るひとつの影。
よれよれの服にとんがり帽子。そしてせわしなく走る様子はまさにあの名探偵。



しかし、そのしゃべり方が・・・



なぜか片言の日本語wwww



しかもこの名前が・・・


「あなた金田一(きんだいち)さんじゃないの?」

「チガウネ。ソレ金田一(きんだいち)ト書イテ

「かねだいち」ト読ムノ。

ワタシ、金田一張助(かねだいち・ちょうすけ)

デモ面倒ダカラミンナ「チョーさん」ッテ呼ンデネ」


金田一張助。紛らわしい名前の新人探偵である。

そして最後に登場したのは・・・


セーラー服をまとった麻宮コサキ探偵である。彼女も新人探偵である。

詳しくはさっき書いたので省略。



ともあれ、こうして今回セミナーの講師を務める7人の探偵でセミナーが始まった。
だがまずはディナータイムである。探偵たちは一端退場し、推理の前の腹ごしらえである。
シャンパンでの乾杯に始まり、オードブル、メインディッシュ、さらにはデザートまである豪華な料理である。


お腹も膨れたところでセミナーの開始である。


PM8:00 セミナースタート

いよいよ今回のメイン企画、夜ふかし探偵セミナーの本格的なスタートである。

1997年に発生した仮面同窓会と呼ばれるこの事件。事件の概要をテキスト化した資料が配布され
さらに当日の様子をなるべく忠実に再現した劇がケイ探偵たちによって演じられる。
その様子から少しでも真相に近づこうと探るべく、会場に集まった探偵たちはメモを取る。

果たして仮面同窓会の真相とは…?


やがて再現劇は終了。
いよいよ事件の推理が始まる・・・というそのとき、一人の探偵に異変が発生し、どういうわけか会場を飛び出していった。

いったいなんだ、そう思いながら連絡を待つ。

すると様子を見に行ったホテルスタッフから思いもよらぬ知らせが飛び込んできた。








先ほどの探偵がそのまま死んでしまったのだ!!



思わぬ知らせに衝撃が走るメトロポリタン。様子を確認するべく現場に駆けつける6人の探偵たち。

果たしていったい何がおきたのか・・・!?


第2話 捜査編に続く。