ミステリーナイト2014 白い靴の訪問者 第3話

名探偵ニコリの事件簿2014

白い靴の訪問者

第3話 捜査編



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第1話

10:00PM 事件編終演&情報入手

事件編終演後、司会の岩本さんが登場。今後の捜査についての説明がなされる。
まずは今回発生した事件についての第一報として、これまでに判明している情報が記載されたシートが配布される。
こののちいくつかの情報が提示されるが、それらはシートにまとめられて配布される。
事件の謎を解く重要情報なので必ず入手し、じっくり目を通そう。

情報シート受領後はいったん解散。次の予定まで各自思い思いの時間を過ごす。


そして時刻は22時45分。「事情聴取」の時間がやってきた。


10:45PM 事情聴取

事情聴取とは、探偵たちが事件の容疑者たちに直接質問できるQ&Aコーナーである。
この事情聴取は事件編の上演開場と同じ場で行われる。また、その場には自分以外の探偵たちもいる。
そのため、「自分だけが気付いている重要事項を質問すると他の探偵たちにも情報を与えてしまうことになる」ので質問内容はよく考えよう。

また、犯人は当然都合の悪いことには嘘をつくので、何が本当で何が嘘かよく見極める必要もある。これらの注意事項を念頭に置いて事情聴取に臨もう。

この事情聴取。通常は登場人物の誰かが進行役になり、挙手した探偵を指名し、質問を受け付け、回答していくというものである。
当然進行役も容疑者であるので質問を受けることになるが、今回は進行役が完全に事件とは無関係の人物が務める手筈となっていた。

その進行役というのが…











ネタバレになってしまうので書けないが…





その人を見た途端僕はこう思った…


























やっぱりお前かよ!!!!!!!!







昨年そして一昨年のミステリーナイトに参加した方は覚えているであろうあの人物が今年もまたしゃしゃり出てきたのだ!!



参加したことない方には何のことかさっぱりわからないだろうが、ミステリーナイトには名物キャラクターがいるのだとご理解いただければ幸いである(^^;;


ちなみに僕はそのキャラクターのことを忘れたくても忘れられないある事情があるが、それはまた別の話…




話をもとに戻そう。



容疑者たちに質問したいことがある探偵たちは次々挙手をし、質問を投げかけていく。
それに回答していく容疑者たち。回答内容から真相を探ろうとする探偵たち。
そしてまた次の探偵が質問する。

こうして質疑応答が続く中、ある探偵が手を挙げ、質問を始めた。


その途端…









会場騒然&爆笑!






いったい何があったのかというと、その質問をした探偵の声があまりにバリトンのきいたハスキーな声だったので誰もが驚いたのである!(^^


どうやらその方は、首都圏のとある路線の車掌さんのようであり、普段電車に乗車中の車内アナウンスでよく聞くような独特の声で話をされている。
いろんな探偵がいるんだなあと驚く一方でその声の良さに探偵たちも容疑者たちも笑いをこらえきれずにおり、肝心の質問内容を誰も把握できないという史上初の事態まで起きてしまったwwww


何が起こるかわからないのがミステリーナイトの売りではあるがまさかこんなことが起こるとは(^^;


ともあれ無事その探偵の質疑応答も終わり、その後ほかの探偵たちの質問も終了し、事情聴取コーナー終了。
この時午後11時30分。


そして、この後は更なる情報シートの配布、そして「ヒントルーム」入室のためのクイズ、そして推理の内容を記載するための解答用紙「逮捕状」が配布され、場は解散。
逮捕状提出締め切りは深夜3時。
いよいよ探偵たちの本格捜査スタートである。


11:40PM 本格捜査スタート!

ついに事件が探偵たちの手にゆだねられ、真相解明に向けて探偵たちが一斉に動き出した。

まず最初にすべきことは、「ヒントルームでの情報入手」である。

ホテルには2か所のヒントルーム(それぞれヒントルームA、Bという)があり、それぞれの部屋で事件に関する情報が得られるようになっている。情報は部屋ごとに異なるが、いずれも事件の調査に必要なので必ず見て回るように。

ただし!このヒントルームはただでは入れない。入るためには前述した「クイズ」を解かなければならない。

このクイズは事情聴取終了後に配布されており、このクイズに正解することで最初のヒントルームAに入室できる。
クイズと書いてあるが実際は暗号のようなパズル形式の問題が出題される。しかし、このクイズの答えも事件に関係のあるものだったりするので答えについてもしっかり覚えておこう。

数分考えて何とかクイズを解くことに成功。無事ヒントルームAに入れた。

ヒントルームの中には事件の遺留品や被害者に関する情報など、捜査の過程で明らかになった情報がいくつか展示されている。これらの情報の中には意味のないものは全くないので、じっくり情報を集め、事件の真相解明に役立てよう。

そしてヒントルームを退室する際、もう一つのヒントルームBへ入るための更なるクイズが配布される。これを解けば更なる手がかりが得られるが、今回のクイズはかなり複雑そうだ。

だが解かなければ先へは進めない。

しかし、じっくり時間をかけなければ解けそうにない…


うーんどうしようか…



少し迷った挙句僕は…







見たいテレビがあるので部屋に戻ることにした。






















のんきにテレビなど見てる場合か!?











そんなツッコミが聞こえてきそうだが…












テレビを見ている場合なのだ!


どうしても見なければならないのだ!






0:00AM ヒントビデオ上映

長い夜もついに日付が変わった。同時に僕は自室のテレビをつけた。
実はこれから探偵たちの部屋で「ヒントビデオ」という映像が流れるのだ。

このヒントビデオは事件の関係者あるいは関係者に近しい人物や事件の捜査中の警察の捜査の様子などを収めた映像であり、このビデオの中にも事件の真相解明につながる情報が隠されているのだ。
上映は深夜0時から2時まで。10分弱の情報が2時までリピート上映されるので忘れずにチェックしよう。

ヒントビデオを確認し、その後は先ほどのヒントルーム入室のためのクイズも解いた。
そして明かされる衝撃の事実。
「まさかこんなことが起きていたのか…」
真実は時に残酷なまでに人を傷つけることがある。しかし真実から目を背けていてはいつまでも前には進めない。この事件を解決すべく、僕は再びヒントルームへ向かった。


0:15AM ヒントルームB入室

もう一つのヒントルームへやってきた僕。そこで更なる情報を得る。次々と提示される新証拠。だがそれが意味するところはまだわからない。
これらの情報が事件とどうかかわってくるのか、じっくり調べる必要がある。

すべての情報を入手し、ヒントルームを退室。その際「最終情報」と書かれたシートを受け取る。
この最終情報を受け取ったということは、事件の謎を解くために必要な情報はすべて出そろった、ということである。

一見「本当にこれで全部!?」「もっとヒントないの!?」と思ってしまうが、事件の真相を知った後で確かめてみると、確かに事件の真相を解明するための情報が過不足なく集まっているのである。
あとはそれらの情報を精査し、事件の真相を解き明かすだけである。

すべての情報を受け取った僕は自室に戻ることにした。
さあ、いよいよ最終推理スタートだ!


0:30AM 最終推理スタート!!

自室に戻った僕は入手したすべての情報とにらめっこし、事件の真相解明に挑む。
事件現場の状況や遺留品から、
「なぜそんなことになっていたのか」
「なぜこんなものがこの場所にあったのか」
などなどいろいろな疑問が浮かび上がる。
その疑問に対し、舞台の内容や証拠品から、「おそらくこんなことが起きていたのだろう」と答えを導き出し、少しずつ真相に向かって進んでいく。

だが、すべての疑問に順調に答えが出せるわけではない。
「あの人はあの時何をしてたっけ?」
「この場面では誰がいたかな?」
「これはこういう解釈でいいよな?」
など、舞台の場面を思い出したり、証拠品について詳細情報が必要になることがある。

その時に有用な要素が2つある。

まず1つは「お助け探偵局」である。

これはイベント用に特別に開設されるホットラインであり、部屋の内線番号から特定の番号にかけるとこの探偵局につながる。
ここは事件の内容について(前述した疑問点)確認したいことへの答えや捜査に行き詰った場合のアドバイスをくれるちょっとおせっかいなサポートセンターである。
捜査を進めるうえで確認したいことがあればここに電話してみよう。

ただし、1回のコールで質問は1つ、事件の真相についてのズバリな答えを聞くのはもちろんのこと、誘導尋問も禁止であるので気を付けよう。

もう1つは「情報交換コーナー」である。

このイベントは毎回400人前後の探偵たちが参加する。個人で参加する者もいればチームを組んで参加する者もいたり、初参加の新人探偵もいれば最優秀名探偵賞を何度も獲得した猛者もいる。
そういった探偵たちが捜査に置いて情報交換や情報共有ができるオープンスペースが用意されている。
それがこの「情報交換コーナー」である。

もし事件の捜査に行き詰ったり、更なる情報がほしいと思ったら「すいませんいいですか」と思い切って話しかけてみて情報交換をしてみてはいかがだろうか。

ただし、捜査の方法は人それぞれ。ここに書いた捜査方法はほんの一例に過ぎない。
自分に合った方法で捜査を進め、事件の真相を解き明かしてほしい。

今回僕はずっと自室にいたこともあり、主にお助け探偵局を利用した。おかげでいろいろ気になっていた点が解決し、少しずつ事件のトリックがわかってきた。

しかし、トリックは分かっても肝心の犯人が誰だかわからない。このイベントは犯人の配点が一番高いため、犯人を外してしまってはまず入賞は望めない。
僕はよく犯人を外すので、何とか犯人だけでも当ててやろうと思い、推理に臨んでいるが…





犯人がこの人だと特定できる証拠が何一つ見つから

ない…


ミステリーナイトには、事件の犯人はこの人以外にないと呼べる箇所「犯人確定」が用意されている。これを見つけ出すことが真相解明の第一歩だが…




これがなかなか見つからない…


謎解きなので簡単に見つからないようになっているのは当然ではあるがそれにしてもなぜ見つけられないのか…
毎度ながら自分の推理力のなさにはただただ唖然である…orz

ともあれ、犯人確定はいったんおいておいて、事件のトリックについて、どのような行動をとったか細部を詰めていく。

この時点でトリックについては大筋が見えており、あとは細かいところをどう書くかが問題になっていた。
ミステリーナイトは毎回細かいところまで答えることが要求される。中には「そんなことまで書かないとだめなの!?」と驚くようなものもあるが、上位入賞者はたいていその細かいところまできちんと押さえているのだからすごいものだ。

とりあえず思いつくだけのことは書いておこうと思い、自分なりに細部を詰めていく。

そして細部がつめ終わったであろうことを確認したのち、再び犯人及び確定について考える。

入手した情報を吟味する中、ある2つの点が気になった。

具体的に何なのかは書けないが、これが犯人確定になるだろうと漠然とした確信は持てた。
だがここで新たな疑問が浮かぶ。


「いったいどっちがどっちだ??それともどっちも同じ????」


具体的に何なのかはやっぱりかけないが、上のように悩む場面があった。
仮にAとBをしよう。


AとBは実はA=Bなのだろうか、あるいはBとAという順番になるのだろうか…





…だめだ、うまく書けない…orz










…ともあれ非常に悩んでいるのだ…







これを間違えてしまったら入賞ならずは確実なので慎重に検討し、「おそらくこうだろう」と思うものを回答することとした。

そして午前2時。解答用紙である「逮捕状」に犯人の名前、トリック、犯人がとった行動等を事細かに記載する作業を開始した。


2:50AM 逮捕状作成完了

逮捕状の投票締め切りは深夜3時。それを過ぎると回答を受け付けてもらえなくなる。
締切ギリギリまでかけて逮捕状を作成。
部屋を出てエレベーターで逮捕状受付へと向かった。

やってきたエレベーターに乗り、受付のある回に到着。扉が開き、エレベーターを降りようとしたその瞬間…
































もしかしたら…!!!!!!!!





なんと、突然犯人確定がひらめいたのだ!!!!




いろいろ気になっていた2つの点が今この瞬間

ようやくはっきりと何を意味しているのかが分かっ

たのだ!!!




しかしこの時2時55分。逮捕状提出締め切りまであと5分!
もうあまり時間はないがここまで来てあきらめるのはもったいない!

とりあえず犯人の名前を書き直し、書き直せる箇所はなるだけ書き直した。

そして、最後の最後のひらめきが当たっていることを祈りながら逮捕状を提出。

そして…


3:00AM 逮捕状提出締め切り

逮捕状提出締め切りを促すスタッフの声があがる。
締切ギリギリまで逮捕状を書いている探偵たちも列に並び、次々逮捕状を提出する。
確信をもって提出するもの、自信なさげに提出するものなど、悲喜こもごもである。

逮捕状提出後はつかの間の休息のため、部屋に戻り睡眠。

解決編上演は明朝10時30分。
推理が当たっていること、そして入賞できることを祈りながら…



おやすみなさい…Zzz…



最終話 解決編に続く。