その森には、恐ろしい秘密があった…
大正時代に、とある山深い集落に創設された高等学校があった。
そこは、名家・資産家の子息たちを受け入れる全寮制の男子校である。
県下有数の資産家によって創設され、次代を担うエリートたちを養成するはずの高校ではあるが、
校舎は高い壁に囲まれており、しかも受け入れられる子息たちはみなわけあり…
夏休みになっても一部の生徒は帰る家がなく、学園にとり残されたかのように孤独の日々を過ごしていた…
そんな中迎えた1989年夏…
彼らの一人が、入ってはいけないとされている学園の森へと足を踏み入れてしまう。
生徒の一人が禁忌を犯してしまったことにおののく彼ら。
それを境に、学園で奇妙な事件が起こり…
やがて殺人事件が発生してしまった…!
だが、その事件は幾多の謎を残したまま事故として処理され、やがて人々の記憶からも消えていった…
…それから27年がたった現在。
建物の老朽化に伴い、学園の施設はすべて取り壊されることとなった。
だが、このままでは事件の真相は永遠の闇に葬られてしまう…
真実を知るために当時の関係者たちが27年ぶりに一堂に会し、今一度過去の闇に光を当てることにした。
その会合には、事件の関係者からの依頼を受けて捜査にあたるあの探偵の姿もあった!
これまで幾多の難事件を解決してきたあの名探偵である!!
取り壊し予定の校舎を巡ったのち、ついに探偵は禁断の森へと足を踏み入れる。しかし…
「なんだこの異様な雰囲気は…?」
捜査のため、これまでさまざまな事件の現場を訪れたことがある探偵もその森が放つ異質な空気に身震いする。
やがてこの森には謎の「わらべうた」が伝わっていることを知る。
「神のたたり…?いったいなんだこのうたは?」
謎が謎を呼ぶ不可解な事件。そしてたどり着く、衝撃の真相とは・・・!?
初参加した時は優秀新人探偵賞をもらいましたが、それ以降、夏は全く入賞していないので、今年こそは入賞、そしてあわよくば最優秀名探偵賞の栄誉を受賞したいと思ってますが果たして…?