マンガ

最近よく、某大手古本屋にてマンガの立ち読みをする。
結構話題になっているのに実は全く読んだことのないマンガが主である。
ミステリー系のマンガが主だが、物語の展開のうまさには毎回舌を巻くばかりである。
いったいどうやったらこんなストーリー展開を作り出すことができるのだろうか、と。
だから早く次が読みたくなってくる。軽いマンガ中毒(?)にかかっているみたいだ。

現在注目しているマンガは「DEATH NOTEデスノート)」というものである。
前々から話題にはなっていることは知っていたが、なぜか最近まで読んでみようという気が起きなかった。
1週間ほど前、ようやくそのマンガに手をつけた。
これがまあ面白い、というか恐ろしい、というか面白い、というか、どっちだ(笑)

内容はというと、若干オカルトめいたものである。
死神がデスノートをうっかり落としてしまい、それをたまたまある男子高校生が拾ったことから
選ばれし2人の男たちの戦いが始まるというものだ。

もう少し具体的に書くと、このデスノートは、文字通り死のノートであり、
名前を書かれた人間は死んでしまうというものだ。
ただ名前を書くだけではだめで、その人物の顔を思い浮かべながら書かなければならない。
また、その死因を指定する(例えば交通事故死するなど)ことも可能である、というように、
複雑なルールがあるが、顔と名前さえ分かれば人の命を奪うことができるという、
なんとも恐ろしいノートなのである。
これを拾った主人公は、半信半疑でノートの力を試してみたが、
これが本当に人の命を奪ってしまうという代物であることが判明し、
やがて、これを使って悪のない世界を創造しようというとてつもない野望を企てるのだ。

一方で国際指名手配犯や獄中の囚人が次々と不審な死を遂げていくこの事件に、
各国警察に何度も捜査を要請され、次々と難事件を解決してきた伝説の探偵が挑む。
こうして、お互いの顔を全く知らない主人公と探偵の壮絶な戦いが始まった・・・。

この主人公は頭がよく切れる。
上記以外にも多数あるノートの性質を応用させ、自分に疑いの目を向けた人物の名前を見事に入手し、
捜査の目をかいくぐっていく。3巻までしか読んでいないため、まだまだ物語は序盤戦なのだろうが、
今後2人のうち、どちらが先に相手の正体を突き止めるのか、いったいどういう形で決着がつくのか
非常に楽しみである。

それにしても恐ろしい物語である。顔を思い浮かべ、名前を書くだけで、
人をあやめることができるというのだから。
主人公は自らの正義を信じて裁きを下しているようであるが、
傍から見れば彼のしていることも人殺しに過ぎない。
一般論からすれば彼は悪役であり、敵役であるはずなのだが、
彼に危機が訪れるたびに、どうやってこの苦境を乗り越えるのか、次はどういった動きに出るのか、
など、彼の身を案じてしまう。
気がつけば読者も彼の行動を応援してしまっているのだ。
いろいろな意味で恐ろしいマンガだ。

もちろんフィクションだが、こんな恐ろしいノートがこの世に存在しないことを祈るだけだ。
最後に、今後の展開を知っている方は、絶対にネタばらしをしないでください。
お願いします。


・・・なんと長い文章になったものか。