パズルのサイズ(後編)

パズルエッセイ第4回目の今日は昨日の続きである。

ビッグサイズにあこがれていた僕だったが、ついにそのときが訪れた。
ついにスリザーリンクの15×25サイズの問題が解けたのである!
確か55号の問題だったと思う。
ああだろうかこうだろうか考えているうちに、見事巨大な一本の輪を
完成させることができたのだ。
ついにやったぞ!!僕は心のそこから喜んだ。
その次の号だったと思うが、今度はスリザーリンク・ザ・ジャイアントが
解けたのである!!!!
そのうれしさはもう言葉では言い表せないくらいであった。

やがて他のパズルのビッグサイズも解けるようになっていった。
そして今度はビッグサイズを作ってみようと決心した。
作る問題はスリザーリンクの15×25である。

ニコリのパズルは解き味もさることながら、見た目もきれいな作品が多い。
そのため僕はスリザーリンクを作るときはまず数字の配置を決めてから
数字を入れていくようにしている。
基本は盤面全体が線対称かつ点対称になるようにである。
シンプルだが美しい盤面になるように数字を配置する場所を決め、
いわゆる定理と呼ばれているものを基準に埋め込んでいく。
そしてついに問題が完成した。
それは見事、記念すべきニコリ100号に掲載されたのだった。
あこがれていた領域についに到達したのだった。

しかしスリザーリンクにはまだまだサイズが存在する。
そう、1ページをまるまる占領するスリザーリンク・ザ・ジャイアントである。
数字を埋め込める空間は15×25の倍ほどあり、デザインを決めるだけでも
一苦労だが、完成したときの喜びもまた倍であろう。
完成はいつになるか分からないが、作ってみるか!(次回に続く)