ミステリーナイト2011 HIDE AND SEEK ~標的になった男たち~ 第4話

名探偵ニコリの事件簿2011
 
HIDE AND SEEK
~標的になった男たち~
 
第4話 捜査編 その2 
 
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第1話 準備編
 
 
第2話 事件編
 
 
第3話 捜査編 その1
 
 
 
 
0:30AM 最終推理スタート
 
例年だと1時くらいにならなければすべての手掛かりを入手できなかったが、今年はやけに調子よくクイズが解け、2つのヒントルームに早い段階で入れたため、比較的早い段階ですべての手掛かりを集めることができた。その分推理に多くの時間をかけられるため、これは事件を推理する上で大きなアドバンテージとなる。
十分ある時間を活かし、じっくり推理に取り組み始める。
 
「この手掛かりは何を意味しているのだろうか」
「こんなトリックを使ったんだろうか」
「こう思うのだがそれを裏付ける証拠はないか」
 
色々悩みながら事件の推理をするが、なかなか事件の真相は見えてこない。そこで今まで得た手掛かりをすべて見直し、事件についてもう一度整理することにしてみた。
すると…
 
 
 
「これはいったいどういうことだ!?」
 
 
 
 
ある人物について矛盾点が浮かび上がったのだ。
自分の整理の仕方が間違っていたのかもしれない。そう思いながら手掛かりを再度検証してみるが、この矛盾点に間違いはないようだ。
 
ということは…
 
 
 
「こいつが犯人か!」
 
 
 
このとき午前1時少し前。あっという間に犯人と思しき人物にたどり着いた。
だがこれだけで犯人と断定するのは危険だろう。そう思い、この人物が犯人である証拠を探してみることにした。
このとき僕は「お助け探偵局」を使ってみることにした。
 
お助け探偵局とは、事件について分からないことがあれば尋ねることができるサービスのことである。使い方は簡単。自分の部屋から特定の番号に内線電話をかければよいのだ。ただし、事件の真相に関するズバリな回答はもらえない。うまく質問して情報を得ることが重要である。
 
そこで僕は一つ気になることを質問してみた。お助け探偵局のスタッフから得た答えを聞いて僕は確信した。
 
 
「間違いない!こいつが犯人だ!!」
 
 
また、ここで犯人がこの人物であると確信した根拠に関しては、事情聴取コーナーで自分がした質問に対する答えというものもある。
犯人がその人物だとわかった上で僕の質問に対する答えを検証すると、犯人は僕の質問に嘘をついていたことになることが判明。この事実も犯人を断定する理由になった。
あんななんでもなさそうな質問が重要な意味をもつとは、世の中何が起こるか分からないものである(^^
 
そして推理を組み立てていく僕。早い段階で今回の事件の全貌が見えた…と言いたいところだが実はそうではなかった。
今回の事件は、犯人の他にもある「重要な事項」を答えなければならない。ネタバレ防止のため、この重要な事項が何であるかは詳しくは書けないが、これがまた難しいのだ。
今まで得た手掛かりを整理し、何とか自分の推理を組み立てた。いまいち確信はないが、これで正解なのではないかという妙な手ごたえを感じていた。
 
 
 
2:00AM 逮捕状記入スタート
 
「逮捕状」とはいわゆる解答用紙のことであり、この中に事件の犯人やトリック、動機などについて事細かに記していくのである。早い段階で自分の推理を組み立てることができたため、それを逮捕状に記入することにした。
 
この逮捕状にはどれだけ細かいところを駆けるかが入賞の分かれ目となる。
犯人はトリックを使うため、こんな行動を取ったのだろう、自分が書いたもの以外、どんなものを書くべきだろうか、あれこれ考えながら何とか答えを書く。
ただ、逮捕状を記入している際も自分の推理は正しいのか、特に「犯人以外の重要事項」が正しいのかどうかが気になる。
そうこうしているうちに時間が経過し、間もなく逮捕状提出締め切りである。
 
「よし、これで提出しよう」
 
何とか逮捕状を完成させ、締め切り10分前に部屋を出た。
 
 
2:55AM 逮捕状提出 
 
提出場所となる3階のカウンターでは逮捕状を提出する探偵、ぎりぎりまで推理を行う探偵が多く集まっていた。
特に「情報交換コーナー」では多くの探偵たちが逮捕状とにらめっこをしていた。
 
「情報交換コーナー」とは探偵同士が集まって推理に関する情報を交換することができる場である。
手掛かりが意味するものが分からなかったりヒントクイズが解けない場合などには他の探偵たちに情報をもらい、推理を進めることもできる。
今回僕はこのコーナーを利用しなかったが自分では分からない謎も他の探偵たちと議論することで何かが見えてくるかもしれない。ぜひ利用してみてはどうだろうか。
 
そして僕は推理があっていることを祈りながら逮捕状を提出。このイベントの最大の山場が終わった。
そんな中カウンターの前にいた一人の男性が目にとまり、声を掛けて見た。その方は…
 
 
 
出演者のメイビさんである。
 
 
先にも書いたがメイビさんは九十九一さんの実の息子さんであり、2008年のミステリーナイトで役者デビューして以来、多くのミステリーイベントに出演している。推理中の探偵が集まる情報交換コーナーにも顔を出したり、イベント終了後に推理のポイントを説明するなど、探偵たちと積極的にコミュニケーションを図っている方である。役者さんと直に触れあれるのもこのイベントのいいところである。
そして去年に引き続き、メイビさんと一緒に写真を撮ってもらった。メイビさんありがとうございました。
 
その後は推理中に配られるドリンクをもらい、推理の疲れをいやすようにそれを一気にのい干した。
このイベントにはドリンク提供コーナーもあり、探偵手帳を持っていくことで1人1本各種缶入りの飲み物がもらえるのである。
捜査が行き詰った時のリフレッシュにどうぞ!(^^
 
 
 
3:00AM 推理タイム終了 
 
ついに逮捕状提出締め切りの時間となった。 逮捕状の提出を呼びかけるスタッフの声に、あともう少し時間がほしいと思いながら泣く泣く逮捕状を提出する探偵、自信満々で逮捕状を提出する探偵と、推理の出来については様々である。
そして明朝10時30分からの解決編までしばしの休息…となるが、中には逮捕状提出後も部屋で事件の推理をする者たちもいる。
僕もお風呂につかりながら事件のことを振り返る。やはり「犯人以外の重要事項」が当たっているかどうかが気になる。しかしいくら考えても納得のいく答えは出ず、推理を終了した。
 
時刻は4:00AM。
数時間後には朝になるがとりあえず床に就くことにした。
解決編は10:30スタート。朝食を食べ、身支度する時間を考慮し、早めに起きるよう目覚まし時計をセットし
「お休みなさい…Zzz…」
 
 
最終話 解決編に続く。