ミステリーナイト2012 綾辻行人殺人事件 ~主たちの館~ 第4話

名探偵ニコリの事件簿2012
綾辻行人殺人事件
~主たちの館~
第4話 捜査編
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第1話
 
第2話
 
第3話
 
 
10:00PM 捜査開始
 
事件編終了後、司会の岩本さんが再登場し、今後の捜査活動について説明がなされる。
まずはヒントツールが配られ、そして1時間後に事件の関係者に質問する事情聴取コーナーが行われることが説明された。
このヒントツールには事件のあらましを整理したもの、事件現場の詳細、被害者の様子などがまとめられている。
ミステリーナイトでは何度かに分けてヒントが提示され、それらの情報を元に探偵たちは事件の真相を推理するのだ。

ヒントツールを受け取ると一旦僕は部屋に戻り、事件についてまとめることとした。
ヒントツールの情報から事件の真相に迫ろうとするが現段階では何もわからない。
ああだろうか、こうだろうか、いろいろ考えをめぐらせていると質疑応答コーナーの時間が近づいてきた。
質問内容を考えながら部屋を出て再び会場へと足を運んだ。
 
 
 
10:45PM 「ネタバレよくない!!」な質疑応答
 
質疑応答コーナーでは事件の関係者に直接質問し、情報を得ることができる。
その基本形式は以下のようなものだ。
 
まず九十九一さんが代表者となり、一人一人を呼び出し順に尋問をしていく。
最後に九十九さんにも尋問が行われ、その後は会場にいる探偵たちが挙手および指名により質問をしていく。
回によっては、事前に質問を書いて質問ボックスに投票し、選ばれた質問にのみ回答するという形式もある。
ではまず尋問部分について。
時たまコミカルな質問が出て会場から笑いが起こるが、今回一番面白かったのはなんといってもバビ市さんへの質問である。
 
今回バビ市さんは「脇坂」という人物を演じていたのだが、九十九さんは「脇」の部分をいろいろな体の部分に変え・・・
 

「ところで背中坂さん・・・」

「喉坂さん・・・」
 
などと実に奇妙な名前が飛び出していた(^^
 

そのたびにバビ市さんは
 
「脇坂です!」
 
「そんな名前の人いないでしょ!!」
 
 
と怒りながら回答する。ホント面白いなぁ(^^

とこうして尋問は進んでいった。やがて全員への尋問が終わり、容疑者一同が集合。

そして会場の探偵たちからの質問が始まる。
 
 
このとき注意事項をひとつ。

犯人は当然うそをつく。また犯人でなくても都合の悪いことがある場合はうそをつくこともある。この2点に注 意しながら質問をする。
大勢の前で質問するのは恥ずかしいし勇気がいると思われるが容疑者に直接事件のことを聞くチャンスでもある 。
ぜひ質問してみてはいかがだろうか。

このときもうひとつ注意を。
 
大勢の前で質問するということはほかの探偵たちもその質問を聞き、その回答を得 ることができるということである。
あまりに直球な質問を聞くとほかの探偵たちにもヒントを与えかねないので要注意である。
 
ちなみに今回の質問だが、開口一番に質問をしたのが僕だった。なんかうれしかった(^^
 
僕が質問したのを皮切りにほかの探偵たちも質問をしていく。
そんな中、ある探偵からからこんな質問が出た。

「九十九さんが途中で舞台上の何かを拾っている動作がありましたが、あれは何ですか」
事件編上演中に九十九さんが身をかがめて何かを拾っていたシーンがあったのだ。
確かにこれは気になっていたが、結論から言うと事件とはまったく関係の無いものだった。
 
「あれはただごみを拾っただけです。脇坂さんのもつ扇子の糸くずが落ちておりまして・・・」
 
といったところで九十九さんが「あっ!」とばつが悪そうな顔をした。
その直後、バビ市さんが声を荒げた。
 
 
 
 
 
 
「それアタシが明日解決編でやるネタよ!!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
会場は大爆笑!
 
 
そして九十九さんは、「しまったー!!」という顔をしてバビ市さんに謝る(^^
 
 
このあとバビ市さんは開き直り、探偵たちに説明する。
 

「明日の解決編にてアタシ、ジュリアナ東京みたいに扇子を振りながら踊るというシーンがあります。皆さん、明日はぜひ盛大な拍手をお願いします!」
 
 
会場、さらに大爆笑!
 
 

しかし、ネタバレはよくないですね(^^
改めてそう思いました(何かちがうwwww
 
 
 

とまあいろいろあった質疑応答コーナーも終了。

この後は、更なるヒントツールおよびヒントルームへ入るためのクイズ、そして逮捕状が配布され、本格推理が スタートとなった。
 
11:30PM 手がかりを集めろ!!
 
まずはヒントルームへ入るためのクイズを解くことから始まる。
ヒントルームには事件の手がかりや遺留品が展示されていて、それらが発見された状況や鑑識の結果明らかになった情報が詳細に示されている。
このヒントルームは2つあり、入るためにはそれぞれクイズを解く必要がある。
ヒントルームAのヒントをすべて集め終えると、ヒントルームBへ入るためのクイズを入手できる。これを解くとヒントルームBに入れるのだ。
今回のクイズは館内のいたるところに隠されており、オリエンテーリング形式でそれらを集めながら進むという 趣向を凝らしたものとなっていた。
クイズは簡単に集まったがそれを解くのは結構苦労した。他の参加者もみんなうんうんうなっているようだ。あ ーでもないこーでもないとやっていたら、「やった、解けた!」見事クイズを解くことに成功。

クイズは見事正解。ヒントルームAに入り、手がかりを集める。
続いてヒントルームBへ入るクイズを解き、更なる手がかりを入手する・・・
 
 

といきたいところだが、時計を見て12時になろうとしていることが判明すると僕は部屋に戻り、テレビをつけた。
 
 
 
 
 

こんなときに見たいテレビ番組があるのか!
 
 
 
と突っ込んだあなた。
 
 
 
 
 
まさにそうなのだ!!
 
 
 
 
0:00AM ヒントビデオ鑑賞

このミステリーナイトで入手できるヒントはヒントルームのヒントだけでなく、客室内のテレビで流れるヒントビデオというものがある。
このビデオには事件の関係者や周辺人物、事件の捜査に当たっている警察関係者らの証言が聞けるのだ。
この中にも重要なヒントが隠されているので必ず見るように。
 
今回はミステリーナイトではおなじみの役者さんが事件の捜査に当たる刑事役やイベント会場に来ていた客という設定で証言をしていた。

そのほかに今回は綾辻氏と親交のあった作家の有栖川有栖氏や道尾秀介氏、そしてマジシャンのDr.レオン氏とそうそうたるメンバーが証言をしていた。

この中にも事件の真相につながるヒントが隠されているのだが・・・
しっかりとメモを取りながら映像を見る

20分ほどのヒントビデオを見終えた後、もう一つのヒントルームへと向かった。
 
 
0:20AM ヒントルームB入室
 
もうひとつのヒントルームに入り、更なる手がかりを得る。
そしてここで手に入るヒントが最後のヒントである。
あとは集めた情報を元に推理をするだけである!!
 
 
0:30AM 最終推理スタート!!
 

 
こうして全ての手がかりが集まったところでいよいよ事件の真相を推理することになる。
その推理は、質疑応答コーナー終了後に配布された「逮捕状」に記載することになる。
逮捕状とはミステリーナイトにおける解答用紙であり、ここに事件の犯人、トリック、動機などを
事細かに書くのだ。
主な構成は、最初は事件についての概要を穴埋めで回答し、その後は各設問に自由記述形式で答えていくのだ。
逮捕状には毎回びっしりと文字を書くことになる。
逮捕状提出締め切りは深夜3時。だが事件を推理しているとあっという間に3時になってしまう。
だから逮捕状はわかる部分からひとつずつ埋めていったほうがいい。
 
 
だが、・・・
 
 
 
どれだけヒントが集まっていてもまったく真相が見えてこない。
毎年思うことなのだが、「ヒントは本当にこれですべてなのか?」「これだけで事件の真相がわかるのか?」
とあまりにヒントが足りないように思う。
 
そんなときに役立つ情報を2つ。
 
ひとつは「お助け探偵局」を利用することである。

これは自分の部屋の内線電話から特定の番号にかけることで利用できるサービスであり、
事件について不明な点があった場合、そこに電話をして気になる点を質問できるのだ。
ただし、事件の真相に関するずばりな質問(例 犯人はこの人ですか?)は当然NGである。
 
もうひとつは「情報交換コーナー」を利用することである。
イベント会場の一角を参加者のために開放し、そこでほかの参加者同士が集まって共同で推理したり
わからない点があったらたずねてみたりすることができるようになっている。
会場には丸テーブルがいくつもおいてあり、基本的に空席ならばどこに座ってもかまわない。
初参加の方は声をかけづらいかもしれないが、「ここいいですか?」から始めて推理の話を切り出してみるのも いいかもしれない。
 
・・・もっとも、これらのコーナーを利用して推理が組みあがるとは限らないのだが・・・(汗

ともあれ、この2点はいずれも推理をするうえで手助けになるはずなので積極的に利用することをお勧めする。
 
さて今回の事件だが結構難解であり、情報交換コーナーでいくつか情報をもらってみたが、やっぱり何もひらめ かない。
とりあえず部屋に引き上げ、推理を考え始めた。

「あの人があの行動をとっていたのはこれをするためではないだろうか・・・」
「この手がかりはいったい何を意味するのだろうか・・・?」
わからない。まったくわからない・・・
今回のイベントはミステリーナイト25周年という特別なイベントだから、なんとしても入賞したいと
意気込んでいたのだが、やはり入賞は難しいか・・・

・・・そうこうしているうちにあっという間に逮捕状提出の時間が近づいてきた。
逮捕状提出は午前3時。
いつもながら逮捕状提出まで時間がない。とりあえず自分の中でこれしかないと思う推理を書き始めた。
 
2:55AM 逮捕状提出
 
時間ぎりぎりになって逮捕状が完成。そしてこれを指定の場所へ提出。ミステリーナイトで一番大変な部分が終 わった。ほかの探偵たちの様子だが、ぎりぎりまで推理を粘るもの、必死になってペンを走らせるもの、自信を 持って逮捕状を提出するものなどさまざまである。

そして午前3時。スタッフが逮捕状提出締め切り時刻を告げる。
探偵たちは一様に逮捕状を提出する。
果たして誰が最優秀探偵賞を獲得するのか、そして僕の推理は当たっているのか・・・
そんなことを考えながら部屋に引き上げた。
一日の疲れを落とすように風呂に入る。しかしその間も事件のことを考える。
だが、やっぱりこれだという答えは思いつかない。
推理を終了し床に就いた。
 
時刻は4:00AM
解決編は10:30スタート。朝食を食べ、身支度する時間を考慮し、早めにおきられるよう目覚まし時計をセット し
「おやすみなさい・・・Zzz・・・」

「最終話 解決編」に続く