名探偵ニコリの事件簿2019 ブラッディウルフ ~博物館の怪しい影~ 第4話

名探偵ニコリの事件簿2019

ブラッディウルフ
~博物館の怪しい影~


第4話 捜査編

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PM 22:40 質疑応答

指定の時間になり質疑応答コーナーが始まった。
これは事件の捜査を行う探偵たちが、事件の容疑者たちに直接質問できるQ&Aコーナーである。
今回はまず、ある登場人物が司会進行役となり、残りの登場人物の中のある特定の人物に対する質問を3問だけ受け付ける
その後、会場にいる探偵たちが容疑者たちに質問をし、最後に冒頭の3問の質問への回答が発表される、という
こちらも例年にないものとなっていた。

そしてこの司会進行役というのが…








案の定お前かよ!!


という人物だったwwww


去年は最前列にいる4人の探偵たちを「親衛隊」に任命し、ことあるごとにスタンディングオベーションを強要するという自由っぷりを披露していたアイツである!!!!


アイツへのせめてもの抵抗(?)としてあえて誰だったか名前は書かないでおこうwwww


すでに名前を出してしまっているが(^^;;;;


ちなみに今年は親衛隊任命ということはなかったが、自分が登場した時の拍手の仕方にいろいろ注文を付けていた。

色々なことがあったが、ただでさえ長文の報告記事が余計に長くなるので
こいつの部分はバッサリカットしてしまおう!!wwww




話を元に戻そう!!!!!!!!!



なんやかんやあってようやく質疑応答開始。まずはこの人物からのコーナーの流れと注意事項について説明がなされる。

おおよそ以下の流れで行われる。
容疑者たちに質問がある場合は挙手をし、指名されたのちに質問を行う。
質問を行う際はまず「○○さんに質問です」と質問対象を明確にすること。
全員に同じ質問をする場合は「皆さんに質問です」と全員を対象とした質問であると明言すること。
なお、質問は1人1点限りである。

そして容疑者たちはその質問に回答してくれるのだが、この時注意すべき点が2つある。

その1
犯人は都合の悪いことには嘘をつくことがある。
また、犯人でないものが事件について知っていることに対し嘘をつくことはないが、事件のこと以外で自分にとって都合が悪いことについては嘘をつく可能性がある。
何が本当で何が嘘かよく見極める必要がある。


その2
質疑応答の場には自分以外の探偵たちもいる。
そのため、「自分だけが気付いている重要事項を質問すると、他の探偵たちにも情報を与えてしまうことになる」ので質問内容はよく考えよう。


そして、今回からある新要素が加わった。それが…





である。

ステージ上には赤色黄色計2台のパトランプが設置されている。これについて説明しよう。


…なお、黄色の文字がオレンジになっているのは白地に黄色の文字だと全然見えなかったからである(^^;
そこは気にしないでほしい。



話を元に戻そ(ry





質疑応答では様々な質問が飛び出すがその中には…


あまりに鋭すぎて答えられない


というものもある。そのような質問に関しては赤いパトランプが鳴ることになる。

これが鳴ったということは…


事件の真相の核心に迫る質問である


…と考えたほうがよいであろう。


一方の黄色のパトランプは…


その質問の回答は今後の捜査の中で得られるかもしれない


…というものである。質疑応答の後、色々な方法で情報を集めることになるがその過程で該当する質問への回答が得られる可能性がある質問ということである。
これもある意味で事件の真相に迫る可能性のある質問ということになる。
他の探偵たちに有利な情報を与えかねないので質問内容はよく考えよう。

こうして注意事項の説明が終わったのち、事件の容疑者たちがステージに登場。会場にいる探偵たちが次々挙手をし、容疑者たちに質問をしていく。その質問に回答していく容疑者たち。

その際、一度黄色のサイレンが鳴った!
どうやらその内容は今後の捜査に重要な情報となりそうだ。

こうして探偵たちからの質疑応答は終了。次に事前に預かった3問の質問について回答がなされるのだが…


それが思いもよらぬ方法で回答を得られることとなった。


ネタバレ防止のため、どんなものだったのかが書けないのがもどかしい…


そして最後に質疑応答の司会を担当した登場人物から「捜査の極意」(これもネタバレ防止のため、内容はカットする)について伝授され、コーナー終了。

いよいよ本格的に捜査が始まる!

ここからの捜査は

・ヒントルーム周遊
・ヒントクイズ調査
・ヒントビデオ鑑賞

の大きく3つに分かれる。例年はこの3つを探偵たちが好きな順番に行っていたのだが…

今年からは特にヒントルーム周遊をゆとりを持って行うようにするため、時間制を導入する

という新しい試みが行われることとなった。

これは、探偵たちを複数の班に分け、班ごとに順番にヒントのある部屋へ入り、順番に情報を提示するという制度となっている。
確かにヒントルームには毎回多くの探偵たちが詰めかけ、混雑していてゆっくり手がかりを確認する時間がなかったため、落ち着いてヒントルームを見て回ることができそうなのはありがたいが、一方で手がかりを得られる時間が決められているため、なかなか推理を始められないというデメリットもありそうだ。

従来通りでいいと思うがとりあえずこのシステムで情報を集めてみよう、そう思いながら捜査活動を開始した。

ちなみに班ごとの行動となるが、ミステリーナイトは完全個人戦であるので、班で一つの答えを導き出す、ということはない。

それではここからは僕の班での行動パターンに基づいて説明していこう。


PM 11:30 ヒントクイズ調査&逮捕状配布

事件現場に警察が到着し、捜査を開始。最初の手がかりとしてその捜査情報が探偵たちに伝えられる
さらにそこにはクイズが出題されており、これに正解することで更なる情報が得られる仕組みになっている。
これがヒントクイズである。
さらに、探偵たちが自身の推理を記入する解答用紙・逮捕状が配布された。
逮捕状については後程説明するとしてまずはヒントクイズから。

ゆっくりじっくり時間をかけてクイズを回答。見事正解し、更なる情報を入手。
次の行動予定まで時間が十分あるため、情報をしっかり確認する。
事件発生の瞬間とその前後の様子が少しずつ明らかになった。
しかし、これだけでは真相には辿り着けない。

そして資料とにらめっこしていると気づけば日付が変わっていた。
長い夜の始まりである。
だが日付が変わったにもかかわらずそれまで得た資料を見ることしかできない僕。
早く次の情報が欲しい…!
そう思っているとようやく次の行動予定時刻となった。


8月12日 AM0:10 ヒントビデオ鑑賞

ミステリーナイトでは登場人物やそれに近しい人物、警察関係者など様々な人物が事件について証言したり、捜査会議をする様子が映像として放送される
これがヒントビデオである。
通常は客室で一定時間リピート放送されるが、今回はまず所定の会場内で一度鑑賞し、その後、部屋に戻ってリピート鑑賞する、というシステムになっている。

さっそく会場へ移動し、ビデオを鑑賞。

今回のヒントビデオは、10年前のミステリーナイトによく出演していた懐かしの役者さんたちが刑事に扮して事件の調査を行っていた。

「懐かしい役者さんたちだ!」
「また出演に出てほしいなあ」
そう思いながら情報を集める。

そして、
「なるほど、おそらくこういうことが起きていたんだな」
そう思える情報が入手できた。

しかし、まだ手がかりが足りない。

ビデオ鑑賞後、僕は更なる手がかりを手に入れるべく次の部屋へと向かった。


AM0:30 ヒントルーム周遊

ヒントルームはA、Bの2つがあり、いずれの部屋でも主に事件現場にて発見された遺留品及び警察の鑑定結果などが展示されている。
例えば、凶器と思われるもの、被害者の持ち物と思われるものが展示されていたり、遺留品のある部分からルミノール反応が検出された、この部分に指紋が付いていた、付いていなかった等の情報が得られたりする。
僕は今回B→Aの順に周り、証拠品や事件現場周辺についての情報を集めることとなった。
だんだん手がかりが集まってきた。しかし、それらが意味することはまだ分からない。

これらの証拠品はいったい何を語るのか…?

ここでヒントルームでの写真撮影について重要事項をお伝えしておこう

これまでヒントルーム内では、証拠品等を写真に収めることは禁止されていた。
なぜかというと、写真撮影可能だった場合、証拠品や情報の写真を撮影するだけ撮影して結局見返すことなく
証拠品からわかる重要事項に気づかないまま推理の時間が終了してしまう、ということが多々あったからだ。

このことから、「証拠品とじっくり向き合ってもらいたい!」という制作者の強い思いもあり、ヒントルーム内はあえて写真撮影禁止となっていた。


しかし、写真撮影が可能となることにより情報提供速度が向上するのではないか、と考えられ…


今年から撮影OK!!


となった。探偵諸君はカメラ、あるいはカメラ付き携帯電話、スマートフォン等の撮影機器を持ってヒントルームへ行こう。ただし、フラッシュによる撮影や動画撮影は禁止なのであしからず。

さらにもう一つ重要事項を。
今回「ヒントルーム周遊」「ヒントビデオ鑑賞」はそれぞれ情報を確認できる時間帯が限られているように書いたが、実際は推理開始となった後には、制限時間はあるが、何度でもヒントルームに足を運んだり、自室でヒントビデオを鑑賞できる(ただし、決まった回数ループ再生される)ようになっている。
「一度情報を確認しただけでは分からないからもう一度確認したい!」ということも可能であるので安心してほしい。

ともあれ、2つのヒントルームを周り終えた僕は指示に従い、メイン会場へ戻った。
そして時刻はついに午前1時となった。


AM1:00 最終情報配布

各班がそれぞれのルートで情報を集め終え、一度メイン会場へ戻ってきた。
そして司会の岩本さんの案内の下、「最終情報」が配布された。

これは調査において文字通り最後に提示される情報であり、同時に、


事件の真相を推理するための手がかりは全て出揃った


という証でもある。

いよいよ探偵たちが本格的に推理を始めることになる。





…のだが…



ここで、会場を震撼させるとんでもない事件が発生した!!!!








岩本さん「ここで落とし物のお知らせです。












なんと、金バッジの落とし物がありました!!!!












ええええええええええええええええっっっっっっっ!!!!????




そんな大切なものを落とした探偵がいるのか!?!?!?!?


金バッジとは最高得点を獲得した最優秀名探偵に贈呈される名探偵の証であるバッジのことである。一度の公演に一つしかない貴重な品である。会場が騒然となるのも無理はない(^^;

まさかそのようなものを落としてしまうとは…

幸いにも落とし主はすぐに名乗り出て、それが確かにその探偵のものであるとすぐにわかり、無事返却されたが
10年以上ミステリーナイトに参加しているがこんなハプニングは初めてであるwwww


バッジに限らず、落し物にはくれぐれも気を付けましょう!


気を取り直して…



推理スタート!!!!




AM 1:10 推理スタート!!

まずはこれまで入手したすべての情報を確認し、事件の内容や発生時の状況を再度整理。そして、「逮捕状」にも目を通し、記載すべき内容を確認する。

逮捕状とはミステリーナイトにおける解答用紙のことで、ここに事件の犯人、トリック、犯行動機などを事細かに書くのだ。

逮捕状提出締め切りは深夜3時。この時点で提出締め切りまで2時間弱!
例年ならとうにすべての情報を集めて推理中という時間帯であるため、いつも以上に推理にかけられる時間が短く感じられる。そのため、悠長に推理している暇はない。
逮捕状に記載すべき内容を確認し、わかる部分からひとつずつ埋めていこう。

…とはいっても何から考えていけばいいかわからない方も多いだろう。
その場合に役立つかもしれない情報を2つ提供しよう。

ミステリーナイトでは捜査に行き詰った際にはその手助けになるかもしれない施策が2つ用意されている

その1 情報交換コーナー

このイベントは毎回400人前後の探偵たちが参加する。個人で参加する者もいればチームを組んで参加する者もいたり、初参加の新人探偵もいれば最優秀名探偵賞を何度も獲得した猛者もいる。
そういった探偵たちが捜査において情報交換や情報共有ができるオープンスペースが用意されている。
それがこの情報交換コーナーである。

もし事件の捜査に行き詰ったり、更なる情報がほしいと思ったら「すいませんいいですか」と思い切って話しかけてみて情報交換をしてみてはいかがだろうか。


その2 お助けカウンター

これは、事件の内容について確認したいことがある場合や捜査に行き詰った場合にその回答やアドバイスをくれるちょっとおせっかいなサポートセンターのようなものである。
イベントホール近くに特設カウンターが設けられ、事件について確認したい内容があればそちらのカウンターで直接尋ねることができる、というものである。

ただし!

このお助けカウンターを利用した回数は逮捕状に記録される。
利用回数に制限はないのだが…









採点結果で同点のものがいた場合、利用回数が少ないほうがより上位になる!


というなかなかに厳しいシステムになっている!!

このシステムには不満の声が多いと思われるが、探偵は自分の目で見たこと、耳で聞いたこと、そして自分の足で見つけた情報を頼りに捜査をすることが大切ということを訴えているのかもしれない。

これを利用するか利用しないかは人それぞれだが、何か気になることがあり、その内容がどうしても思い出せそうにない場合は迷わずカウンターを利用したほうがよいかもしれない。


…以上2つが捜査に行き詰った際に役立つかもしれない情報である。
ただし、捜査方法は人それぞれ。自分なりの捜査方法を見つけ、事件の真相を推理しよう。


さて僕の推理の様子だが…


実は推理タイム開始よりも前に事件の真相の輪郭がある程度はっきりと見えていた。


言い換えると…





事件のトリックが分かっていた!


…のである!


今回は捜査情報が段階的に提示されるという形式となっていた。
そのためか、それぞれの情報にゆっくり目を通すことができたのだが、おかげで劇中での出来事と証拠品とを関連付け、色々とおかしなことがあるなということが比較的早い段階で分かっていたのだ。


情報提示システムについては最初は不満があったが、
これは意外とありがたいものかもしれない

そう思いながら推理を進めた。


こうして早い段階でトリックは分かった。だが…




肝心の犯人が分からない…



せっかくトリックは分かっても犯人が分からなければ、最優秀名探偵になることはおろか入賞することすら不可能であるため、犯人が分からないというのは事件の謎を一切解明できていないということと同義である。
そこで僕は劇中の描写、そしてこれまで得た情報を整理しながら、「犯人確定」を探すことにした。

ミステリーナイトに限らず、推理系の作品では、その人物にしか犯行ができない、犯人はその人物ありえない、というポイントが必ず用意されている
ミステリーナイトではこのポイントのことを、「その人物を犯人であると確定できるポイント」という意味で「犯人確定」と呼んでいる。
この犯人確定を探すことが推理において最も重要となる。

だが、これがなかなか難しい。

犯人当てイベントである以上、必ず犯人確定は用意されているのだが、一見すると何気ない行動や情報が実は犯人確定だったり、思わぬところに犯人確定があったりとなかなか巧妙に隠されていて発見が困難である。


今回の犯人確定はどこに…?

トリックの細部を考えながら推理の最重要部分を考える僕。

いろいろ考えた結果、おそらくこうだろうという根拠はいくつか得られたが、だがどうにも納得がいかない。
あっているような気もするが、だが今一つピンとこない…



そうこう悩んでいるうちに時刻は午前2時30分


まずい!逮捕状提出締め切りまであと30分だ!!

一方で推理はメモ用紙にまとめてはいたが逮捕状は白紙。
大急ぎで自分の推理のうち、犯人以外の部分を書いていく。
その間に犯人確定を考えるが、やはり何も浮かばない。


だが、やはりこれしか考えられないよな


と、自分の最初の推理を信じ、犯人の名前も記入。
こうして逮捕状は完成。提出すべく所定の場所へ向かった。


AM 2:57 逮捕状提出

逮捕状提出受付は3階に設けられた特設カウンター。僕が3階に到着するとスタッフたちがすでに逮捕状提出を受け付けていた。
カウンターの周辺にはすでに逮捕状を提出したもの、最後の最後まで推理を組み立てようとしているもの、ぎりぎりまで逮捕状提出をしているものなどさまざまだった。
その人混みの間を縫ってカウンターに進み出て…


僕の推理が的中していますように!
入賞できますように!!


…と祈るような気持ちで逮捕状を提出した。

そして数分後…

AM 3:00 逮捕状提出締め切り

「逮捕状提出締め切り時刻となりました!」

スタッフたちの声が3階に響き渡る。カウンター周辺にいたまだ逮捕状を提出していない探偵たちも一斉にカウンターに向かい、自分の推理のすべてを記した逮捕状を提出していく。
ミステリーナイトで探偵たちが一番大変なパートが終わった。


そして僕は推理で疲れた体を休めるべく、自室へと戻り、風呂に入り、ベッドに横たわると事件のことを再度推理する余裕もなく深い眠りに落ちていった…

令和初の最優秀名探偵になれることを夢見ながら…


最終話 解決編に続く。