移転後初の記事

皆さんこんばんは!

Yahooブログ時代を知っている方はお久しぶりです!

昨日12月15日(日)をもってYahooブログが終了となりましたが、これに伴い、このはてなブログに移転しました。

移転そのものは11月下旬にすんでいましたが、今回は移転後初の記事ということで今日この日を移転日とします。

 

実は今日12月16日(月)は僕の誕生日!

ということでこのブログでの最初の挨拶を今日行うことにしました(^^

 

2005年、学生時代に主にパズル通信ニコリ向けに掲載された作品について語っていたこのブログ。途中から1年に一度だけ書くミステリーナイト参加報告記事がメインコンテンツとなりました。これからも1年に一度更新するかどうかのブログではあると思いますが、お暇なら読んでやってください。

皆さん引き続きよろしくお願いします。

 

名探偵ニコリ

Yahoo!ブログでの最終更新

皆さんこんばんは。
2005年に開設したこのブログですが、トップにある通り、今年の12月15日をもってブログのサービスが終了となります。
また、本日9月1日をもって記事の投稿もできなくなるそうです。

そのため、この記事がYahoo!ブログでの最後の更新となります。

開設当初はパズルのことをはじめ、日々感じたことなどを色々と書いてましたが、近年は主にミステリーナイト参加報告記事のみの投稿となってました。
それを含めても年に数度しか更新しないブログ。
なので、このままブログ閉鎖としてもいいかなと思いましたが、いざなくなってしまうとなると途端に愛着がわいてきました(^^;

なので現在、移行先を検討しているところです。

過去記事がどこまで移行できるかわかりませんが、過去のミステリーナイト参加報告も意外と見られているようですので、できる限り移行してみたいと思います。

移行先はツイッターでお知らせします。
アカウントは@meitanteinikoliです。



ではみなさん、移行先のブログでまた会いましょう!!


名探偵ニコリ

名探偵ニコリの事件簿2019 ブラッディウルフ ~博物館の怪しい影~ 最終話

名探偵ニコリの事件簿2019

ブラッディウルフ
~博物館の怪しい影~


最終話 解決編

関連記事はこちら。







AM 8:00 起床

セットしておいた目覚まし時計のアラームで目を覚ます。
午前4時就寝にもかかわらずこんな時間に起床したのには意味がある。






解決編上演が朝10時からだからだ!!



解決編とは事件の真相が明らかになる部分が演じられるパートであり、それを観ることで自分の推理が当たっていたか否かが分かるものである。
そのため、夏休み中だからと言ってぐうたら寝ていると解決編を見逃してしまい、ある意味事件の真相は迷宮入りとなってしまうのだ。


つまり探偵たちの朝は早いのだ(^^;

強引に体を起こし、身支度を整え、朝食会場に向かった。

メトロポリタンの1階にはオープンダイニングがあり、そこでバイキング形式の朝食が提供されている。
メニューも和食、洋食と各種用意されている。解決編を楽しむ前にお腹をしっかり満たしておこう。

朝食後は午前9時30分よりイベント会場がオープンし、解決編の上演開始を待つばかりとなる。
その前にひとつだけ忘れずにしておきたいことがある。


ホテルのチェックアウトである。

ミステリーナイトは特殊なイベントであるが、ホテルに宿泊する、あるいはホテルを後にする際の手続きは通常のホテルと同じであるので、帰宅の際はチェックアウトを行うことになる。
チェックアウト期限は解決編開始の10時までなので忘れずにチェックアウトしておこう。

そうこうしているうちに時刻は朝9時30分。イベント会場に入場した。
待つこと30分。ついにその時が来た。


AM 10:00 解決編上演

司会の岩本さんが登場。朝のあいさつののち、解決編の上演開始が告げられる。


ついに始まった解決編。


旧財閥の会長死去に伴い発生した遺産相続争いと生存が噂される幻のオオカミによるものと思われる凄惨な殺人事件。
残された人々は事件の手がかりを整理し、一つ一つその謎を紐解いていく。



しかしそんな中、誰も予想だにしなかった信じられない事件が起きた!!!!



今回の出演者の中には大河ドラマや2時間ドラマなどに数多く出演する俳優・天宮良(あまみや・りょう)さんが初出演していた。
解決編にて、事件に関するある情報を天宮さんに確認するシーンがあるのだが…


「これは○○ですか」
天宮「はい、そうです」

というやり取りがあったのち

「ではこれは○○ですか」
天宮「はい、そうです」


………









……








他の出演者一同
「違う違う!!そこは「いいえ」でしょ!!!!」
天宮「あああっ!!!!」







…どういうことかというと、予定では最初の質問には「はい」、次の質問には「いいえ」と答えることになっていたのだが、天宮さんは慣れないミステリー舞台ということで若干の緊張があったのか、どちらにも「はい」と答えてしまったのだ。








早い話、セリフを間違えたのだ!!!!wwww






しかもこれ、探偵たちに提供された情報に見事に矛盾してしまうとんでもない間違いなのだ!!wwwwwwww



だから、僕を含む全ての探偵も

「おい!!!!!!!!」

と思ったことだろうwwww

昨日はミステリーナイト常連のベテラン樋渡さんがセリフを間違え、今日の解決編ではキャリア豊富な天宮さんがセリフを間違えるとベテラン陣の思わぬミスに笑いが止まらないwwww

だが!そこはさすが天宮さん!
「やっぱり昨日の○○のせいで色々とあやふやなんだww」
(事件のネタバレにつながる情報なので書けないのが申し訳ない…)
とアドリブで乗り切っていた!




…乗り切れていたのかは微妙だが(^^;;



こういうハプニングもまたミステリーナイトの面白さの一つである。




話を元に(ry




改めて事件について考える一同。
そして彼らも推理の末、事件のトリックに辿り着く。


それは僕が考えたトリックと…















同じトリックだった!!






トリックは正解!!あとは犯人が誰か、だ。


そして彼らは更なる推理の末、「これが犯人確定だ」と言えるものがどこにあったかを確信した。
その部分は再現劇として演じられた。


ついに明らかになった犯人確定。


その瞬間、会場にいた探偵たちの大部分が


「ああああっ!!!!」


「そっかー!!」

声を上げた。


ミステリーナイトは今回のようにホテルで開催されるもの以外にも様々な推理イベントを主催している。
そのイベントでは解決編において思いもよらぬ真相が明らかになった際、残念ながら真相に辿り着けなかった探偵たちが「あああっ!!」と声を上げることがある。
今回もそのように犯人を見つけられなかった探偵たちが声を上げることとなった。
だが、今まで10年以上夏のミステリーナイトに参加しているが解決編においてこのように声が上がることはなかったため、今回はかなり難しかったんだなと思った。


そして僕も彼らと同様に「なるほど…」と静かにうなった。










もうお分かりだろう…






























僕は見事に犯人を外してしまった…orz

























この瞬間、令和初の最優秀名探偵になるという夢はもろくも崩れ去ってしまった…




ミステリーって難しいね…








話を(ry



その後は犯人が犯行を実行する瞬間の様子が演じられたり、動機の告白などが行われ、事件の真相がすべて明らかになり、解決編終演…



…と思いきや…



解決編はここから
特別編に突入!!!!



そしてこの特別編であまりにもとんでもない真相が明らかとなったのだ!!!!






具体的に何が明らかになったかはネタバレ防止のため全く書けないのだが…




ただでさえ複雑な物語が最後の最後でとんでもなく複雑になってしまい、何が何だか未だによくわかってない人たちがいるのではないかというくらいに複雑になったと思うぞ!!


と言いたくなるくらい複雑なことが分かった。






…そこまで複雑にする必要があったのか?とは思うが(^^;;




…と「ベテラン役者のミス」も含めて色々と複雑なことが起きたミステリーナイトは演劇部分が終幕。

個人的なこととして、ラストシーンのあの声は、一連の事件で犠牲になった者たちへの鎮魂歌<レクイエム>のように思えたり、物語を通じて


親というのはどんな形であっても子のことを大切に思っているものだな


と思った。


AM 10:50 表彰式

解決編終了後、司会の岩本さん再登場。そしてミステリーナイトを運営するE-pin企画プロデューサー・城島和加乃(じょうしま・わかの)さんが登場し、模範解答の発表が行われる。
だが解答の内容を聞く前から犯人を外しているので入賞はありえないことは分かっていた。
しかしそれ以外はおおむね当たっていたように思えたので、
「犯人さえ当たっていれば入賞できたかも…」
と悔しさが募る。

模範解答発表後は表彰式が行われ、事件を見事解決した優秀な探偵たちが表彰される。
では僕が参加した回の成績を発表しよう。




今回の満点は145点+α!

(プラスアルファ分はスペシャルQという特別事項を正解できた際に加点されるポイント)


参加した探偵の人数は総勢414人!

その内、犯人を正解したのは…









わずか49人!!!!





なんと全参加者の1割強!!


夏のミステリーナイトではありえないくらい難易度の高い事件だった!!
これから参加する方は推理力をフルに発揮して事件の推理にあたってほしい!




そして414人の頂点に立った最優秀名探偵賞の発表!


今回最優秀名探偵賞に輝いたのは…






自己PRに「銀バッジがほしい!!」と書いた風変わりな男性探偵


であった!!wwww


この欲のなさが最優秀名探偵に輝く秘訣だろうかwwww



ちなみに彼の点数は140点!!素晴らしいですね!!


なお、今回見事最優秀名探偵に輝いた探偵、入賞した優秀な探偵たち、そして犯人を的中させた探偵たちはミステリーナイト公式ページに名前が掲載されているのでそちらも確認してみてほしい。



そして最優秀名探偵に輝いた探偵の表彰式が行われた。
まずは天宮良さんから表彰状が手渡されるのだが…


ここでまたしても信じられないような
事件が起きた!!!!




天宮「表彰状 ○○殿

あなたはミステリーナイト2019 ブラッディウルフ 博物館の怪しい影において優秀な成績をおさめられましたので
最優秀名探偵として表彰し、栄誉を称えます。







平成…









へ、へ、平成っ!!!?」






天宮さんのもとに集まり表彰状を確認する他の出演者たち。
そしてとんでもない事実が判明した!!





「ホントだ!表彰状に「平成」って書いてあるぞ!!」



最優秀名探偵&僕を含む全ての探偵&ミステリーナイトスタッフ
すなわちその場にいた全員
「ええええええええええええええええええーーーーーーーーーーっっっっ!!!?」






なんとあろうことか表彰状に記載されている元号が平成のままだったのだ!!!!


もう令和になって3か月経っているのに!!

公式サイトのあらすじにも「元号が平成から令和と改められ」と書いてあるのに!!!!

いったいどうなってんだ!?!?!?!?


ちなみにアイツはアイツで天宮さんに

「あんたも気を聞かせて令和と読むくらいしなさいよ!!」

とツッコんでいたwwww
ミステリーナイトは本当に最後の最後まで何が起こるかわからないものである。

…とりあえず表彰状はそのまま手渡され、その後、最優秀名探偵の証である金バッジが授与された。
おめでとうございます!


その後は勝利者インタビュー、記念撮影を経て表彰式終了…と思いきや…


樋渡さんから緊急連絡が!



樋渡「たった今、令和の表彰状が届きました!wwww」


一同大爆笑。


そして、ミステリーナイト史上初!
二度目の表彰状授与が始まった!!wwww


天宮「表彰状 ○○殿




以下同文っ!!!!





令和1年!!!!



8月12日 E-pin企画!」


…とようやく本来渡すべき表彰状が手渡され、表彰式終了。

…こんなに笑った表彰式は初めてであるwwww

そして最後は出演者による挨拶が行われ、ミステリーナイト2019は終演となった。

役者がセリフを間違え、スタッフが表彰状の元号を間違えると色々な事件が起きたが無事(?)終演してよかった。
参加した探偵の皆さん。お疲れ様でした。




…そしてここまで参加報告を読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。

一つだけお願いですが…



ミステリーナイトはグダグダなイベントであるとは決して思わないでください(^^;;;;



最後は今回のミステリーナイトの感想です。

人間関係や事件の内容がかつてないくらい複雑に入り組んだものでしたが、それだけに映画を観ているような感じになって面白かったです。
この複雑な事件の真相を推理するのもわくわくしましたし、解決編で事件の真相が明らかになって「やられたー!」という思いにさせられたのも犯人を外したのは悔しかったけど驚きのどんでん返しを見たという感じになってよかったし、最後の最後まで何が起こるかわからない展開も終始驚きっぱなしで、十二分にミステリーを楽しめました。



しかし!

やはり犯人が当てられなかったというのは悔しいっ!

…ということで早くも次の事件に向けて気持ちを切り替えています。

東京では毎年秋に舞浜にあるイクスピアリという大型商業施設で日帰りのミステリーイベントを開催していますが
先ごろ今年の公演が行われるとの情報を入手しました。
こちらのほうで犯人を的中させ、名探偵になりたいと思います!
さらにその他推理イベントで推理力を高め、いつの日か夏のミステリーナイトで最優秀名探偵賞を勝ち獲りたいと思います!!



それでは最後はおなじみのこの表現で報告記事をしめたいと思います。


















迷探偵ニコリの事件簿2019



















…ところで皆さんはお気づきだろうか?








…捜査編にて…
























「こんな時にテレビを観てる場合か!?」

と思ったあなた。

「まさにその通りなのだ!!」


…という恒例の記述がなかったことを!!wwww












今回はヒントビデオの鑑賞時間帯が決められていたのでこれが書けませんでした(^^;;


来年は書けるといいなぁ!?











…今度こそ完!!

名探偵ニコリの事件簿2019 ブラッディウルフ ~博物館の怪しい影~ 第4話

名探偵ニコリの事件簿2019

ブラッディウルフ
~博物館の怪しい影~


第4話 捜査編

関連記事はこちら。





PM 22:40 質疑応答

指定の時間になり質疑応答コーナーが始まった。
これは事件の捜査を行う探偵たちが、事件の容疑者たちに直接質問できるQ&Aコーナーである。
今回はまず、ある登場人物が司会進行役となり、残りの登場人物の中のある特定の人物に対する質問を3問だけ受け付ける
その後、会場にいる探偵たちが容疑者たちに質問をし、最後に冒頭の3問の質問への回答が発表される、という
こちらも例年にないものとなっていた。

そしてこの司会進行役というのが…








案の定お前かよ!!


という人物だったwwww


去年は最前列にいる4人の探偵たちを「親衛隊」に任命し、ことあるごとにスタンディングオベーションを強要するという自由っぷりを披露していたアイツである!!!!


アイツへのせめてもの抵抗(?)としてあえて誰だったか名前は書かないでおこうwwww


すでに名前を出してしまっているが(^^;;;;


ちなみに今年は親衛隊任命ということはなかったが、自分が登場した時の拍手の仕方にいろいろ注文を付けていた。

色々なことがあったが、ただでさえ長文の報告記事が余計に長くなるので
こいつの部分はバッサリカットしてしまおう!!wwww




話を元に戻そう!!!!!!!!!



なんやかんやあってようやく質疑応答開始。まずはこの人物からのコーナーの流れと注意事項について説明がなされる。

おおよそ以下の流れで行われる。
容疑者たちに質問がある場合は挙手をし、指名されたのちに質問を行う。
質問を行う際はまず「○○さんに質問です」と質問対象を明確にすること。
全員に同じ質問をする場合は「皆さんに質問です」と全員を対象とした質問であると明言すること。
なお、質問は1人1点限りである。

そして容疑者たちはその質問に回答してくれるのだが、この時注意すべき点が2つある。

その1
犯人は都合の悪いことには嘘をつくことがある。
また、犯人でないものが事件について知っていることに対し嘘をつくことはないが、事件のこと以外で自分にとって都合が悪いことについては嘘をつく可能性がある。
何が本当で何が嘘かよく見極める必要がある。


その2
質疑応答の場には自分以外の探偵たちもいる。
そのため、「自分だけが気付いている重要事項を質問すると、他の探偵たちにも情報を与えてしまうことになる」ので質問内容はよく考えよう。


そして、今回からある新要素が加わった。それが…





である。

ステージ上には赤色黄色計2台のパトランプが設置されている。これについて説明しよう。


…なお、黄色の文字がオレンジになっているのは白地に黄色の文字だと全然見えなかったからである(^^;
そこは気にしないでほしい。



話を元に戻そ(ry





質疑応答では様々な質問が飛び出すがその中には…


あまりに鋭すぎて答えられない


というものもある。そのような質問に関しては赤いパトランプが鳴ることになる。

これが鳴ったということは…


事件の真相の核心に迫る質問である


…と考えたほうがよいであろう。


一方の黄色のパトランプは…


その質問の回答は今後の捜査の中で得られるかもしれない


…というものである。質疑応答の後、色々な方法で情報を集めることになるがその過程で該当する質問への回答が得られる可能性がある質問ということである。
これもある意味で事件の真相に迫る可能性のある質問ということになる。
他の探偵たちに有利な情報を与えかねないので質問内容はよく考えよう。

こうして注意事項の説明が終わったのち、事件の容疑者たちがステージに登場。会場にいる探偵たちが次々挙手をし、容疑者たちに質問をしていく。その質問に回答していく容疑者たち。

その際、一度黄色のサイレンが鳴った!
どうやらその内容は今後の捜査に重要な情報となりそうだ。

こうして探偵たちからの質疑応答は終了。次に事前に預かった3問の質問について回答がなされるのだが…


それが思いもよらぬ方法で回答を得られることとなった。


ネタバレ防止のため、どんなものだったのかが書けないのがもどかしい…


そして最後に質疑応答の司会を担当した登場人物から「捜査の極意」(これもネタバレ防止のため、内容はカットする)について伝授され、コーナー終了。

いよいよ本格的に捜査が始まる!

ここからの捜査は

・ヒントルーム周遊
・ヒントクイズ調査
・ヒントビデオ鑑賞

の大きく3つに分かれる。例年はこの3つを探偵たちが好きな順番に行っていたのだが…

今年からは特にヒントルーム周遊をゆとりを持って行うようにするため、時間制を導入する

という新しい試みが行われることとなった。

これは、探偵たちを複数の班に分け、班ごとに順番にヒントのある部屋へ入り、順番に情報を提示するという制度となっている。
確かにヒントルームには毎回多くの探偵たちが詰めかけ、混雑していてゆっくり手がかりを確認する時間がなかったため、落ち着いてヒントルームを見て回ることができそうなのはありがたいが、一方で手がかりを得られる時間が決められているため、なかなか推理を始められないというデメリットもありそうだ。

従来通りでいいと思うがとりあえずこのシステムで情報を集めてみよう、そう思いながら捜査活動を開始した。

ちなみに班ごとの行動となるが、ミステリーナイトは完全個人戦であるので、班で一つの答えを導き出す、ということはない。

それではここからは僕の班での行動パターンに基づいて説明していこう。


PM 11:30 ヒントクイズ調査&逮捕状配布

事件現場に警察が到着し、捜査を開始。最初の手がかりとしてその捜査情報が探偵たちに伝えられる
さらにそこにはクイズが出題されており、これに正解することで更なる情報が得られる仕組みになっている。
これがヒントクイズである。
さらに、探偵たちが自身の推理を記入する解答用紙・逮捕状が配布された。
逮捕状については後程説明するとしてまずはヒントクイズから。

ゆっくりじっくり時間をかけてクイズを回答。見事正解し、更なる情報を入手。
次の行動予定まで時間が十分あるため、情報をしっかり確認する。
事件発生の瞬間とその前後の様子が少しずつ明らかになった。
しかし、これだけでは真相には辿り着けない。

そして資料とにらめっこしていると気づけば日付が変わっていた。
長い夜の始まりである。
だが日付が変わったにもかかわらずそれまで得た資料を見ることしかできない僕。
早く次の情報が欲しい…!
そう思っているとようやく次の行動予定時刻となった。


8月12日 AM0:10 ヒントビデオ鑑賞

ミステリーナイトでは登場人物やそれに近しい人物、警察関係者など様々な人物が事件について証言したり、捜査会議をする様子が映像として放送される
これがヒントビデオである。
通常は客室で一定時間リピート放送されるが、今回はまず所定の会場内で一度鑑賞し、その後、部屋に戻ってリピート鑑賞する、というシステムになっている。

さっそく会場へ移動し、ビデオを鑑賞。

今回のヒントビデオは、10年前のミステリーナイトによく出演していた懐かしの役者さんたちが刑事に扮して事件の調査を行っていた。

「懐かしい役者さんたちだ!」
「また出演に出てほしいなあ」
そう思いながら情報を集める。

そして、
「なるほど、おそらくこういうことが起きていたんだな」
そう思える情報が入手できた。

しかし、まだ手がかりが足りない。

ビデオ鑑賞後、僕は更なる手がかりを手に入れるべく次の部屋へと向かった。


AM0:30 ヒントルーム周遊

ヒントルームはA、Bの2つがあり、いずれの部屋でも主に事件現場にて発見された遺留品及び警察の鑑定結果などが展示されている。
例えば、凶器と思われるもの、被害者の持ち物と思われるものが展示されていたり、遺留品のある部分からルミノール反応が検出された、この部分に指紋が付いていた、付いていなかった等の情報が得られたりする。
僕は今回B→Aの順に周り、証拠品や事件現場周辺についての情報を集めることとなった。
だんだん手がかりが集まってきた。しかし、それらが意味することはまだ分からない。

これらの証拠品はいったい何を語るのか…?

ここでヒントルームでの写真撮影について重要事項をお伝えしておこう

これまでヒントルーム内では、証拠品等を写真に収めることは禁止されていた。
なぜかというと、写真撮影可能だった場合、証拠品や情報の写真を撮影するだけ撮影して結局見返すことなく
証拠品からわかる重要事項に気づかないまま推理の時間が終了してしまう、ということが多々あったからだ。

このことから、「証拠品とじっくり向き合ってもらいたい!」という制作者の強い思いもあり、ヒントルーム内はあえて写真撮影禁止となっていた。


しかし、写真撮影が可能となることにより情報提供速度が向上するのではないか、と考えられ…


今年から撮影OK!!


となった。探偵諸君はカメラ、あるいはカメラ付き携帯電話、スマートフォン等の撮影機器を持ってヒントルームへ行こう。ただし、フラッシュによる撮影や動画撮影は禁止なのであしからず。

さらにもう一つ重要事項を。
今回「ヒントルーム周遊」「ヒントビデオ鑑賞」はそれぞれ情報を確認できる時間帯が限られているように書いたが、実際は推理開始となった後には、制限時間はあるが、何度でもヒントルームに足を運んだり、自室でヒントビデオを鑑賞できる(ただし、決まった回数ループ再生される)ようになっている。
「一度情報を確認しただけでは分からないからもう一度確認したい!」ということも可能であるので安心してほしい。

ともあれ、2つのヒントルームを周り終えた僕は指示に従い、メイン会場へ戻った。
そして時刻はついに午前1時となった。


AM1:00 最終情報配布

各班がそれぞれのルートで情報を集め終え、一度メイン会場へ戻ってきた。
そして司会の岩本さんの案内の下、「最終情報」が配布された。

これは調査において文字通り最後に提示される情報であり、同時に、


事件の真相を推理するための手がかりは全て出揃った


という証でもある。

いよいよ探偵たちが本格的に推理を始めることになる。





…のだが…



ここで、会場を震撼させるとんでもない事件が発生した!!!!








岩本さん「ここで落とし物のお知らせです。












なんと、金バッジの落とし物がありました!!!!












ええええええええええええええええっっっっっっっ!!!!????




そんな大切なものを落とした探偵がいるのか!?!?!?!?


金バッジとは最高得点を獲得した最優秀名探偵に贈呈される名探偵の証であるバッジのことである。一度の公演に一つしかない貴重な品である。会場が騒然となるのも無理はない(^^;

まさかそのようなものを落としてしまうとは…

幸いにも落とし主はすぐに名乗り出て、それが確かにその探偵のものであるとすぐにわかり、無事返却されたが
10年以上ミステリーナイトに参加しているがこんなハプニングは初めてであるwwww


バッジに限らず、落し物にはくれぐれも気を付けましょう!


気を取り直して…



推理スタート!!!!




AM 1:10 推理スタート!!

まずはこれまで入手したすべての情報を確認し、事件の内容や発生時の状況を再度整理。そして、「逮捕状」にも目を通し、記載すべき内容を確認する。

逮捕状とはミステリーナイトにおける解答用紙のことで、ここに事件の犯人、トリック、犯行動機などを事細かに書くのだ。

逮捕状提出締め切りは深夜3時。この時点で提出締め切りまで2時間弱!
例年ならとうにすべての情報を集めて推理中という時間帯であるため、いつも以上に推理にかけられる時間が短く感じられる。そのため、悠長に推理している暇はない。
逮捕状に記載すべき内容を確認し、わかる部分からひとつずつ埋めていこう。

…とはいっても何から考えていけばいいかわからない方も多いだろう。
その場合に役立つかもしれない情報を2つ提供しよう。

ミステリーナイトでは捜査に行き詰った際にはその手助けになるかもしれない施策が2つ用意されている

その1 情報交換コーナー

このイベントは毎回400人前後の探偵たちが参加する。個人で参加する者もいればチームを組んで参加する者もいたり、初参加の新人探偵もいれば最優秀名探偵賞を何度も獲得した猛者もいる。
そういった探偵たちが捜査において情報交換や情報共有ができるオープンスペースが用意されている。
それがこの情報交換コーナーである。

もし事件の捜査に行き詰ったり、更なる情報がほしいと思ったら「すいませんいいですか」と思い切って話しかけてみて情報交換をしてみてはいかがだろうか。


その2 お助けカウンター

これは、事件の内容について確認したいことがある場合や捜査に行き詰った場合にその回答やアドバイスをくれるちょっとおせっかいなサポートセンターのようなものである。
イベントホール近くに特設カウンターが設けられ、事件について確認したい内容があればそちらのカウンターで直接尋ねることができる、というものである。

ただし!

このお助けカウンターを利用した回数は逮捕状に記録される。
利用回数に制限はないのだが…









採点結果で同点のものがいた場合、利用回数が少ないほうがより上位になる!


というなかなかに厳しいシステムになっている!!

このシステムには不満の声が多いと思われるが、探偵は自分の目で見たこと、耳で聞いたこと、そして自分の足で見つけた情報を頼りに捜査をすることが大切ということを訴えているのかもしれない。

これを利用するか利用しないかは人それぞれだが、何か気になることがあり、その内容がどうしても思い出せそうにない場合は迷わずカウンターを利用したほうがよいかもしれない。


…以上2つが捜査に行き詰った際に役立つかもしれない情報である。
ただし、捜査方法は人それぞれ。自分なりの捜査方法を見つけ、事件の真相を推理しよう。


さて僕の推理の様子だが…


実は推理タイム開始よりも前に事件の真相の輪郭がある程度はっきりと見えていた。


言い換えると…





事件のトリックが分かっていた!


…のである!


今回は捜査情報が段階的に提示されるという形式となっていた。
そのためか、それぞれの情報にゆっくり目を通すことができたのだが、おかげで劇中での出来事と証拠品とを関連付け、色々とおかしなことがあるなということが比較的早い段階で分かっていたのだ。


情報提示システムについては最初は不満があったが、
これは意外とありがたいものかもしれない

そう思いながら推理を進めた。


こうして早い段階でトリックは分かった。だが…




肝心の犯人が分からない…



せっかくトリックは分かっても犯人が分からなければ、最優秀名探偵になることはおろか入賞することすら不可能であるため、犯人が分からないというのは事件の謎を一切解明できていないということと同義である。
そこで僕は劇中の描写、そしてこれまで得た情報を整理しながら、「犯人確定」を探すことにした。

ミステリーナイトに限らず、推理系の作品では、その人物にしか犯行ができない、犯人はその人物ありえない、というポイントが必ず用意されている
ミステリーナイトではこのポイントのことを、「その人物を犯人であると確定できるポイント」という意味で「犯人確定」と呼んでいる。
この犯人確定を探すことが推理において最も重要となる。

だが、これがなかなか難しい。

犯人当てイベントである以上、必ず犯人確定は用意されているのだが、一見すると何気ない行動や情報が実は犯人確定だったり、思わぬところに犯人確定があったりとなかなか巧妙に隠されていて発見が困難である。


今回の犯人確定はどこに…?

トリックの細部を考えながら推理の最重要部分を考える僕。

いろいろ考えた結果、おそらくこうだろうという根拠はいくつか得られたが、だがどうにも納得がいかない。
あっているような気もするが、だが今一つピンとこない…



そうこう悩んでいるうちに時刻は午前2時30分


まずい!逮捕状提出締め切りまであと30分だ!!

一方で推理はメモ用紙にまとめてはいたが逮捕状は白紙。
大急ぎで自分の推理のうち、犯人以外の部分を書いていく。
その間に犯人確定を考えるが、やはり何も浮かばない。


だが、やはりこれしか考えられないよな


と、自分の最初の推理を信じ、犯人の名前も記入。
こうして逮捕状は完成。提出すべく所定の場所へ向かった。


AM 2:57 逮捕状提出

逮捕状提出受付は3階に設けられた特設カウンター。僕が3階に到着するとスタッフたちがすでに逮捕状提出を受け付けていた。
カウンターの周辺にはすでに逮捕状を提出したもの、最後の最後まで推理を組み立てようとしているもの、ぎりぎりまで逮捕状提出をしているものなどさまざまだった。
その人混みの間を縫ってカウンターに進み出て…


僕の推理が的中していますように!
入賞できますように!!


…と祈るような気持ちで逮捕状を提出した。

そして数分後…

AM 3:00 逮捕状提出締め切り

「逮捕状提出締め切り時刻となりました!」

スタッフたちの声が3階に響き渡る。カウンター周辺にいたまだ逮捕状を提出していない探偵たちも一斉にカウンターに向かい、自分の推理のすべてを記した逮捕状を提出していく。
ミステリーナイトで探偵たちが一番大変なパートが終わった。


そして僕は推理で疲れた体を休めるべく、自室へと戻り、風呂に入り、ベッドに横たわると事件のことを再度推理する余裕もなく深い眠りに落ちていった…

令和初の最優秀名探偵になれることを夢見ながら…


最終話 解決編に続く。

名探偵ニコリの事件簿2019 ブラッディウルフ ~博物館の怪しい影~ 第3話

名探偵ニコリの事件簿2019

ブラッディウルフ
~博物館の怪しい影~


第3話 事件編 その2

関連記事はこちら。




PM 9:50 事件編 第1幕終演

凄惨な事件が発生したところで事件編が終わり、会場全体が明るくなると再び岩本さんが登場。
この後の予定について説明が行われる。

が!この内容がこれまでにないものだった。


岩本「今回の事件編は2幕構成になっております!
     第2幕は午後10時開演です!」

思わぬ展開に沸き立つ探偵たち。
令和初のミステリーナイトということでこれまでにない様々な仕掛けが用意されているようだ。
そしてここで事件編その1で発生した事件の概要をまとめたシートが配布された。

ミステリーナイトでは「捜査ツール」と言って、発生した事件の概要や被害者の殺害状況、死因、凶器や
容疑者(主に登場人物)の証言やアリバイに関する情報などがまとめられた紙の資料が配布される。
事件の詳細が細かい字でびっしりと書かれているので、初めて資料を目にした人は面くらうかもしれない。
しかし、ここに書いてある情報は事件の捜査に必要なもの。時間を見つけて、というより時間を作って必ず目を通そう。

第2幕開演までの間に資料を読み込み、発生した事件について内容を整理する僕。
しかし、この段階で得られる情報は、あくまで事件の内容を整理したものであるため、
犯人は誰か、どのようなトリックが使われたのか、といったことはまだわからない。
このような状態で犯人が推理できるのだろうか、と焦る方もいることだろう。

しかし心配は無用。事件編終了直後ではまだ手がかりが出そろっていない、というよりほぼ提示されていないに等しいため、推理できる人はほとんどいないだろう。
手がかりはこれから行う捜査の中で必ず提示されるため、まだ何も分かっていなくてもあわてる必要はない。
まずは事件の内容を整理することを心がけよう。

そして時刻は午後10時を迎えた。



PM 10:00 事件編 第2幕開演

再び会場の明かりが消え、事件編第2幕が始まった。

残された人々は発生した事件について各自の意見を述べ合うこととなった。
その中で彼らは「動機」の面で誰が犯人かを推理していく。

「被害者が死んで得をするのは…?」
「それを言ったらお前だって…!」

誰にでも被害者を殺害するだけのもっともな動機はある。

ここで動機に関して、イベントプロデューサーさんの受け売りではあるが、一つ大切なことを述べておこう。

動機というものはその人の心の問題であり、被害者に対して長年強い恨みを抱いていても犯行に及ばない、
あるいは、その恨みをうまく隠して犯行に及ぶこともある。
そのため、動機の有無、その大小は、その人物が犯人であることの決定的証拠とはならないのである。
実際ミステリーナイトで自分の推理を記述する際に、動機についての配点は通常低いもの(たいてい1点しか獲得できない)となっている。
本格ミステリではワイダニット(Why done it? なぜ犯行に及んだか)よりもハウダニット(How done it? どのように犯行を行なったか)を考えることが求められる。
そのため、基本的には動機よりもトリック重視で推理してほしい。



話を元に戻そう!!!!


…今回はやたらと脱線するなあ(^^;


動機の面でお互いを糾弾していく登場人物たち。そして、ある人物のある糾弾をきっかけに一族に隠されたとんでもない秘密が次々と明らかになった!!


「おいおいいったい何がどうなってんだ!?」

そう思いながら劇を観る僕。



だが最後には、これを上回る衝撃が待っていた!!



どんでん返しに次ぐどんでん返しの末、事件編第2幕終了。

これにて事件編は完全に終了である。


PM 10:20 事件編 第2幕終演

再び岩本さんが登場し、これから始まる事件の捜査についてのアナウンスがなされた。
この後は午後10時40分より「質疑応答」コーナーとなり、その後「ヒントルーム周遊」「ヒントクイズ調査」「ヒントビデオ鑑賞」となる。
これらについては次の捜査編で詳しく述べよう。
そして事件編第2幕で新たに判明した情報を整理した捜査資料が配布されたのでそれをにらめっこ。



例年にない規模で奇怪さと複雑さを増してゆく事件。
果たして事件の真相は…?




第4話 捜査編に続く。

名探偵ニコリの事件簿2019 ブラッディウルフ ~博物館の怪しい影~ 第2話

名探偵ニコリの事件簿2019

ブラッディウルフ
~博物館の怪しい影~


第2話 事件編 その1

関連記事はこちら。


プロローグ編にて、ミステリーナイトは「事件編」「捜査編」「解決編」の三部に分かれると書いた。
ここからはこの部単位で僕の行動内容を書いていこうと思う。
まずは事件編からである。



PM 9:00 事件編開演

開演時刻の午後9時を迎え、ステージ上に一人の女性が登場した。
ミステリーナイトの司会者・岩本さつきさんである。
毎回彼女の歓迎のあいさつ、そして今回の事件に関する簡単なあらすじ紹介を経てからミステリーナイトは始まる。
彼女の


事件編開演です!!


の宣言で会場の灯りがゆっくりと落ち…



ついに事件編開演!

令和初のミステリーナイト開幕である!!



今回の事件のあらすじはこちら。(公式サイトより引用)

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K県、旧Y財閥の高原リゾートに隣接した博物館。
地元や日本・海外の絶滅種や絶滅危惧種に特化した、事物・学術資料・美術品等を展示している。
また、博物館に併設された研究所では絶滅種の研究をしており、
生物学界からも注目されている。
まだ昭和の時代、この博物館に関して不穏な噂が立ったことがある。
「見たこともない動物を博物館の近くで目撃した!」その噂はマスコミに取り上げられ、
多くの取材陣が押し寄せたが、結局のところ見聞違いであると話は落ち着いた。
しかしいまだに地元では、「あの博物館は、絶滅種復活の研究をしている。
研究途中の動物が逃げ出したのだ」と都市伝説のように囁かれている。
昭和が終わり、元号が平成から令和と改められ、新しい時代が始まった2019年夏。
博物館で現代とは思えないような惨劇が!
謎に包まれた事件は、世間を震撼させることになる!!
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さらに今回は、この旧財閥が再編成されて誕生した巨大グループの会長が死去し、その遺言を巡る骨肉の争いが起こってしまう…?という要素が加わる。


なんだか犬○家の一族とバイオ○ザードを足して2で割ったような
ストーリーだなあ(^^;

そう思いながら観劇開始。


ここで事件編鑑賞にあたっての注意事項を説明しよう。

ミステリーナイトにおいては、劇は一度しか上演されず、さらに録音・録画・写真撮影は一切禁止されているため、事件を捜査する過程で事件編の内容を再確認することはできない。
そのため、事件の捜査にはメモを取ることが必要となる。
観劇しながら注目すべき場所についてはメモを取る、というのはミステリーナイトならではである。

しかし、気になる点は次から次へと現れ、また、会場は非常に暗いため、なかなかメモを取ることはままならない。
だが、ペンライトなどの灯りを使ってメモをすることは厳禁である。
そのため、どちらかというと…





記録よりも記憶




が大切となる。

探偵としての記憶力を頼りに推理を進めていこう。


しかし、ミステリーナイトは近年、舞台演出にも力を入れている。
演劇の内容はもちろんのこと、大規模な舞台装置、大道具、小道具の数々など、どれ一つとってみても
通常の演劇となんら遜色のないものとなっている。
また、今回は冒頭にある方法で「ブラッディウルフ」とタイトルも表示する演出がとられている。
こういった演出にもぜひ注目して鑑賞してほしい。

そして物語は進んでいく。

会長が死去したこと、その遺言の内容が、後継者の座を狙う者たちにとって不満のある内容であったために巻き起こる骨肉の争い
その争いと無関係のところで行われるとある研究所で行なわれるマガミオオカミと呼ばれる幻のオオカミに関する研究。
そして相次ぐ謎の凶暴な動物の目撃証言
遺産相続に関して遺言を管理する法律事務所から派遣された弁護士秘書は、このリゾート地を包む重苦しい空気を肌で感じることになる。




しかし!そんな空気を払拭する思わぬ事件が!!




冒頭序盤でこんなやり取りがあった。
研究所所長(演者:樋渡真司(ひわたし・しんじ))が弁護士秘書(演者:佐野バビ市(バビッチと読むよ))に研究所を案内するシーンがあるのだが…



所長「これは60万年前に録音されたデータです」


秘書、しばしの沈黙ののち・・・



「60年前じゃないの!?
60万年前のものは録音なんてできないわよ!!」




なんと!樋渡さんがいきなりセリフを
間違えたのである!!!!wwww

もう25年ほどミステリーナイトに出演しているベテランの役者さんが、ある意味NGが許されない舞台演劇にてとんでもないミスをしてしまったのだ!!!!


しかし!これほどのことでは彼は動じなかった。






所長「…60年前と言いましたよね?」


何事もなかったかのように演劇を続ける樋渡!!!!



秘書「言ってないわよ!!!!」

ごまかしてんじゃないわよと言わんばかりのツッコミをいれるバビ市!!!!

この一連のやり取りに会場は大爆笑wwww

ミステリーの雰囲気はぶち壊しになってしまった感があるが、このグダグダ感もまたミステリーナイトの魅力である!!




…と、何のフォローにもなっていないフォローを入れておこう!!wwww






…しかしこの翌朝、さらにとんでもない「事件」が起こることになろうなど、僕とその他の探偵たち、さらには出演者やスタッフたちも全く思いもよらぬことであった…


意味ありげなことを書いているがすべては解決編で明らかになる…!




話を元に戻そう!!



遺産相続争いやかつて研究所で起きたある事件の記録など、様々な思惑や過去が複雑に絡み始めた物語は次第に張り詰めた雰囲気を帯びていき…



やがてある人物が姿を消してしまった…




いったい何があったのか?
行方不明者を捜し、ある場所へ赴く一同。
そして…






ついに恐るべき事件が発生!!

それは状況から考えて人間の所業とは思えないあまりにも凄惨なものだった!!






いったい何が!?恐怖におののく一同。




しかしそんな中、更なる事件が発生!!




はたしてこれは
血に飢えたオオカミの
なせる業なのか!?
それとも…?





第3話 事件編その2に続く。