トリト

パズルエッセイ第8回は先ほど述べたとおり、
ニコリ関係者に会えるチャンスが来た話である。

昨年5月末だった。
大学4年生になり、研究室に配属されて1ヶ月ほどたったある日だった。
東京にて開催されるとある学会に参加するために、
急遽東京へ行くことになった。
それはニコリ編集部をたずねる絶好のチャンスだった!
だがその学会は開催日が月・火曜日であり、
開催前日の日曜日に東京へ行くというスケジュールだったため、
東京を歩き回る機会があるのは日曜日だけであった。
おそらく編集部は閉まっているだろうなと
ちょっと残念だった。
しかし、かつてニコリのスタッフだった樹村めい子さんが経営する
パズルショップ「トリト」に遊びに行くことができた。
複雑な東京の地下鉄を何とか乗り継ぎ、無事店に到達することができた。
トリトはビルの中にある6畳間ほどの大きさをした小さなお店だった。
その空間には、スライドパズル、キャストパズルなどのパズルグッズが
ぎっしり詰まっていた。
そしてその中にお客さんである60歳前後の男性と話している
一人の女性がいた。そう、トリト店主の樹村さんである。
初めて会ったニコリ関係の方である。
様々な角度の円錐を指でつまみあげるゲーム・つまみーなや、
スロープを10分近くかけて下るスネイルボールなど、
本誌で紹介されているユニークな製品をいろいろと見せてくれた。

その後は樹村さんにニコリ編集部の場所を教えてもらい、実際に行ってみた。
やはり閉まっていた。非常に残念である。
とりあえずニコリ編集部が入っているビルに入り、
編集部前に行ってみた。
入口にはニコリたち各キャラクターと、ニコリ編集部という
文字が書かれた紙が張ってあった。
このドアの向こうでニコリが作られてるんだなと想像を膨らませた。
そしてそのドアに誓った。
今度は編集部が開いているときに来るからね。

学会にもいろいろと種類があり、その開催地も様々である。
京都や大阪で開かれることもある。
そのときはひょっとしたら自由時間に各支部の皆様に会えるかもしれない。
そのときが来るのが非常に楽しみである。
(次回に続く)